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ミャンマー・日本語学校ブログ

ミャンマーでの生活、教育、ビジネスなど
ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

詳しくなった天気予報

2008年06月16日 | ミャンマーでの生活
あのサイクロンの後、国営新聞には詳しい天気予報が毎日、載せられるようになった。

昨日付の天気概況によると「現在モンスーン(季節風)の勢力が最大に達している」ということだった。

モンスーンの勢力が強いということは、インド洋やベンガル湾からの湿った風が入ってくるということだから、当然大雨が降りやすくなる。

ただ、モンスーンの勢力が強いからといって、サイクロンが生まれるわけではない。

ミャンマーの人の中には「モンスーンの勢力が最大だから、またサイクロンが来るんじゃないか。」と心配している人がいる。

そういう人には「大丈夫、今年中にサイクロンが来ることは絶対にありませんよ。」と教えてあげている。

なぜ、そう自信を持って言えるかというと、サイクロンが生まれるメカニズムを少し勉強すれば簡単にわかることなのだ。

サイクロンが生まれるメカニズムは色々な説があるが、確実に言えることは海面温度との関係である。

サイクロンが生まれる条件の一つに海面温度が26度以上となっていることがある。

逆に言えば、海面の温度が下がれば、サイクロンは発生しない。

今はモンスーンの影響で海上も雨の天気が多いから、太陽による直射日光で海面が温められることはない。

それで、海面の温度も下がっていることが容易に想像できる。
だから、サイクロンが発生するということはありえないのだ。

ただし、来年の3,4月の猛暑期にはまた海面の温度が上がるから、4月の下旬から5月の初旬がまた危険な時期になる。(水は温まるのに時間がかかるから、時期にずれがある。)

警戒しなければならないのは、今ではなくて来年の4月の下旬から5月の初旬にかけての時期なのだ。

ミャンマー人のことだから、そのときにはもうサイクロンを忘れているかもしれない。

しかし、今からしなければならないのは、来年もサイクロンが来ることを前提として、いかに情報を正確に迅速に伝え、住民を避難させるかなどの防災システムを構築することである。

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