去年の7月に♀から採卵して孵化させ、飼育していた個体です。道内では通常、自然下で2~3年かけて成虫になるトンボですが、室内飼育をしていたのであっという間に成長してくれました。同属のコエゾ、ハネビロエゾ幼虫とよく似ていますが、背棘の長さ/角度で同定できます。
道内では希少種とされていますが、最近の調査では北空知管内から留萌管内、天塩管内にかけての広い範囲で新生息地が次々と見つかっています。終齢幼虫の比較では同属(クロイトトンボ属)幼虫とよく似ており紛らわしいですが、尾鰓の褐色斑紋は薄く中央分節は比較的明瞭、先端が尖ることで見分けられます。