やや大型のイトトンボ幼虫で、捕らえると死んだふりをします。動きはかなりスローで、イトトンボ科の仲間のように素早く泳ぐことはありません。体の長さ程の大きな尾鰓を持つので、かなり特異な体系をしています。採集時、尾鰓が欠けている個体が多いことから、本種は尾鰓が取れ易い?体質のようです。
ルリボシヤンマ幼虫と良く似ていますが、より艶っぽく終齢幼虫では明らかに小さいことと、側棘が第6腹節に無いことで区別できます。しかし、ルリボシ幼虫の第6腹節側棘は痕跡程度でしかなく、本種も見方によっては6節に側棘が有るように見える(実際には痕跡程度の側棘が有る個体もいる)ので、同定には注意が必要です。
写真の個体には、かなりはっきりとした第6腹節側棘が認められます。
写真の個体には、かなりはっきりとした第6腹節側棘が認められます。
エゾイトトンボ属の幼虫と良く似ておりかなり紛らわしいですが、体表の模様がはっきりと出る傾向が強く、特に手足のマダラ模様は良く目立ちます。道内では道東~道北にかけての沿岸部に多く、道央、道南ではあまり見られません。
今週は特にネタが無いので、久ぶりにヤゴネタ4連発で!
道内にのみ生息する好寒冷地性のイトトンボで、幼虫は周囲が林に囲まれた比較的日当たりの良い、貧栄養型の特に湧き水を伴うような植生豊かな池や、緩やかな流れに生息しています。エゾイトトンボ属中最も尾鰓が細長く、先端は鋭く尖ります。また気管分枝が未発達であまり目立たないのも特徴です。
道内にのみ生息する好寒冷地性のイトトンボで、幼虫は周囲が林に囲まれた比較的日当たりの良い、貧栄養型の特に湧き水を伴うような植生豊かな池や、緩やかな流れに生息しています。エゾイトトンボ属中最も尾鰓が細長く、先端は鋭く尖ります。また気管分枝が未発達であまり目立たないのも特徴です。