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旭川トンボ紀行

北海道旭川市を中心としたトンボの写真とその生態

水溜りの住人達 ~ルリボシヤンマの乾燥回避能力!

2011年01月23日 | ヤゴ(幼虫)
結局この場所から羽化が確認できたのは、シオヤトンボ、シオカラトンボとルリボシヤンマの3種のみでしたが、驚かされるのはなんと言ってもルリボシヤンマの乾燥に対する回避能力です。
本種の幼虫期間は3~4年とされていますので、ここで羽化した幼虫は少なくとも3年間は、この不安定な環境で命をつないでいたことになります。本種の幼虫は水が干上がってしまうと、湿った水ゴケの間や石の隙間、枯れたスゲの間などに入り込んで乾燥から身を守っているのです。写真の個体はルリボシヤンマの♀終齢幼虫ですが、わずかに水気の残る水ゴケ内から発見されました。
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水溜りの住人達 ~アキアカネには厳しい

2011年01月23日 | ヤゴ(幼虫)
7月初旬、水溜りの水が完全に干上がってしまいました。
このヤゴはアキアカネの終齢幼虫ですが、本種の場合、こうなってしまってはもうどうしようもありません。基本的にアカネ、イトトンボ系のヤゴには乾燥回避能力が備わっていない為、干上がってしまった環境下では次のまとまった雨までじっと耐えるしか無く、ほとんどのヤゴが命を落としてしまいます。このヤゴも次の雨まで持ちこたえることは出来なかったと思われます。事実、この環境からはアキアカネ、ノシメトンボの羽化は確認できませんでした。
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水溜りの住人達

2011年01月22日 | ヤゴ(幼虫)
この場所は粘土質の土壌で水はけが悪く、絶えずじめじめとした場所となっています。所々に車が乗り入れた際に出来た轍(わだち)があり、小さな水溜りをいくつも形成していますが、一年中水があるというわけでは無く、真夏の渇水期になると、干上がってしまうことも度々ある非常に不安定な水溜り環境です。
しかし、こんな過酷な環境下にもトンボの幼虫は棲みついています。この場所からはイトトンボ類、アカネ類、シオヤトンボ、シオカラトンボ、ルリボシヤンマの幼虫を見付けることが出来ました・・・・・・・果たしてその運命は!?
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