産卵休憩中の♀個体。♂に見つからないように、低い位置で隠れるようにして静止しています。カオジロトンボ同様、今シーズンは最盛期が雨でことごとく潰れてしまったので、こちらも例年に比べると個体数が少ない印象です。
しばらくオツネントンボを追った後、先ほどの羽化個体を確認すると、腹部もしっかり色付いていました。成虫の寿命は決して長いものではありませんが、トンボにとってはここからが第二の人生の始まりです。この個体が再び水辺に戻ってこられることを願うばかりです。
ハネビロエゾトンボは今年も健在でした。しかし、札幌周辺の生息地は真夏の渇水期になると一時的に水が干上がってしまうような環境が多く、今後継続的に発生してくれるか、少し心配なところもあります。来年も機会があれば行ってみたいと思います。
こちらはコエゾトンボ。エゾトンボの仲間は見た目で判別するのがとても難しい種ですが、慣れてくれば意外と同定は簡単です。もっとも、コエゾは北海道限定種なので、北海道に住んでいなければ見れないトンボです。実際に見慣れていなければ、やはり皆同じように感じてしまいますね。 写真:トリミング
今シーズンは妙にエゾトンボ系に縁のある年となりました。道北におけるエゾトンボ、コエゾトンボの新産地を見つけるこができ、凄く満足です!今回の発見は次号の「北海道トンボ研究会会報」に掲載予定です。来年も発生してくれるといいのですが・・・・・・・・・ 写真:エゾトンボ飛翔(トリミング)
最後にもう一度エゾトンボの交尾を狙ってみたのですが、やはり高い場所へ移動してしまいました。同じエゾトンボの仲間でも性質はずいぶん違うものですね。今回はコエゾトンボが非常に少なく、♂を2頭見ただけでした。 写真:縦トリミング
こちらのカップルは足元の非常に低い場所に止まっていました。しかもこの時、雲がかなり厚く空を覆っていたので、ほぼフリーズ状態。すかさずレンズを交換し広角撮影してみました。指で触っても逃げなかったので、交尾したままで休止状態となっていたようです。それにしてもエゾトンボもそうですが、この日は縄張り飛翔する♂が少ないのに、なぜか?交尾体は多い!不思議ですね。