BLOG*海から陸へ・・・

主に千葉県のビーチコーミングで集めた漂着物や作品等の紹介。

海亀の嘴

2016-01-27 21:53:24 | *その他漂着物

何かのクチバシっぽいなーとはすぐ思いついたのですが
神奈川県で海亀などの調査をされているI 氏に伺ったところ
「ウミガメのクチバシ、角質」だと教えていただきました。
ありがとうございます。

ウミガメには人間のような歯は無く
この硬くなった角質で食べ物を咬んでいると知りました。
結構しっかりしたギザギザがあるのがわかりますか?

更に驚いたのはこの成分がケラチンということ。
私たちの爪と同じなのですね!
クラゲや海藻なら、私の爪でもちぎることが出来る~(^_^)


一部の陸亀ではこの角質が伸びてしまうものもあるらしく
ペットショップでクチバシのカットをやってくれるところもあるそうです。

亀について深く興味を抱いたことがなかったので
この角質を拾ったことは良い機会になりました。



巴の豆蹴り。

2016-01-23 23:59:22 | *硝子類

巴マークの豆蹴りです。

巴マークの豆蹴りは何カ所かで拾ったことがあるのですが、
この3つは全て同じ場所で拾いました。

左の割れた物は随分昔に記事にした、奇跡の出会いの物。
右の二つは今回拾った物です。

サイズは多少違うものの、同じデザインでのカラーバリエーション。

アンバーにオリーブグリーンにアクアブルーと言ったところでしょうか?
(かっこよく言い過ぎ?笑)


家紋から巴マークを調べてみると
巴マークにも右巴と左巴があることがわかりました。
但し、この向きについては研究者の間で諸説あるようですので
ここのブログではこれがこっちとは言わずにおきますね(^^;)


ちなみに右二つ巴の家紋は忠臣蔵の大石内蔵助が使っていたということですが、
大石内蔵助は顔と名前入りの石蹴りもありますから
それほど人気が高かったのでしょうね(^_^)
この豆蹴りも、二つ巴を取り巻くダンダラ模様から、大石内蔵助を指しているのだと推測できます。


また、巴とは水が渦を巻いている形をあらわしているもので
火災予防のおまじないとして、民家では屋根瓦や土蔵などに用いている他にも、
武士の弓手に巻く皮具-鞆(とも)や、古代の宝器であった勾玉が巴形で、これが神霊のシンボルに移転した。

という記述もありました。



ちなみに写真では見辛いですが
左のアンバーの豆蹴りは巴の頭が右回り、
モスグリーンとアクアブルーの豆蹴りは
巴の頭が左回りなのです(^_^)

もし、お手元に二つ巴の豆蹴りや石蹴りがありましたら
巴の頭の向きや色も気にしてみてください。
同じだと思っていた物が、実はちょっと違ってたりするかも知れませんよ?
あ!緑の右!とか茶色の左!とかね(^_^)


白くてまぁるい

2016-01-17 22:47:16 | *陶磁器類

最初目に入った時は あ、またボールかと思ったのですが
少し移動して再度目に入った時、丸くポッカリあいた穴にハッとしたのです。

陶製の手榴弾。

実物を見たのは初めてだし、まさかこんなに美しい物だとは思ってもみなかった。
……兵器で武器であることが、手に取ることを躊躇させましたが
海の中で見つけたので、
爆発はしないだろうと踏んで持ち帰ることにしました。

底は平らで、焼くにも運ぶにも転がってしまわないようにしてあったのだと解釈出来ます。

この白いタイプは無釉の有田焼とのことでしたが
これ、内側はつるつるっとしていて、
写真でも見えると思いますが光を反射するほどつややか。
もしかして内側には釉薬がかかっているのでは?
と思い、触ろうとしたけど指が太くて入らなかった~(´-ω-`)

拾った時は口の内側に黒いゴムが見えたので、水をかけながらゴムを引き抜いてもらいました。
凄く生々しいゴムのにおい。
海中にあったせいか、そんなに劣化していないような。

このゴムが抜けたことで出にくかった中の異物もスムーズに洗い流すことが出来ました。

そしてこのゴムは途中までは円筒状で、中に別のゴムが入っていました。
中のゴムは容器のような形状でこのゴム内にザラザラした砂粒のようなものが。
ひょっとしたら危ないかもだから、写真だけ撮って湿ってるうちに処分しました。

空っぽになったのに結構重みがあって
計ってみたら290g
ちなみに隣の林檎は300g です。

空っぽで290gということは、火薬やパーツが全て備わっていたらもうちょっと重いわけで、
これを遠くに投げるには、当時の女性や子供では無理があったんじゃないかな?
と感じました。

調べたところに寄れば、これ自体の殺傷能力は低く
せいぜい怪我を負わせたぐらいだとも記されていました。

そんなわけで長く使われることもなく
その後の終戦により関東のある場所には
これが大量に廃棄されている所があるそうです。
暮れにテレビでも紹介されていました。

千葉の沿岸ではたくさんの防空壕や戦争遺跡が今も残っていますが、
それらを使わずに暮らせる世の中が
いつまでも続いて欲しいと願っています。

まぁるいなぞ。

2016-01-13 23:50:18 | *石・化石

だいぶ出遅れました(汗)

去年からそろっと再開したブログですが
なんとなく1年続きました。

今年もボチボチ続けてみます。


不思議なものを拾いました。

直径60mm程のまぁるい石。

どこか不自然というかこの寄せ集め感とハンパなサイズ、
人工的に作られた物でしょうか?

もしかしたら本来はつやつやつるつるに磨かれていたのかな?

今は表面はがさがさで、多少水を吸っちゃう感じ。

球体のつやつや加工された物だとしたら
何に使われていたのか。

置物?
何かのパーツ?
文鎮?…は無いね。

何しろこういう寄せ集め感満載の石を
千葉の海で見た覚えがないんです。
(私が見てないだけかも知れないけど)

出所も意図も利用方法もわからない、
謎ばっかりのまぁるい石なのでした。


追記

美石とか水石などの観賞用で、名のある石を球形に磨いた物が存在しているのは分かりました。
が、この石の名や産地にはまだ辿り着けません。