BLOG*海から陸へ・・・

主に千葉県のビーチコーミングで集めた漂着物や作品等の紹介。

その後。

2011-04-23 10:39:58 | *石・化石
前回、浜の惨状を記事にしましたが、
あれから再度
「お掃除するぞ!」と意気込んで行ってみたら
拍子抜けするほどすっかり浜が清掃されていました。

地元の皆さんも潮干狩りにいそしんで、
いつもと変わらない春の景色。

きっと地元の皆さんや、もしかしたらサーファーさん達が
力を合わせて清掃してくれたのかもしれません。

お掃除に参加できなくて残念です。
それになんだか申し訳ない気も。
すみません。
ありがとうございます。

とりあえずせっかくここまで来たので、
いつものもの探しして帰りましたがこの日は寒くて
私は30分でリタイア!
軽装すぎましたね。
春の天気をなめちゃいかんぜよ。



写真が無いので以前のものを…


割れたてのほやほやだった?仙マークの浮き球残骸



カルカロドン・カルカリアス



カルカロドン・メガロドン



こちらはお友達のKちゃんが初めて拾ったカルカロドン・カルカリアス
ぐっじょぶKちゃん(^^)さすがだよ☆



でも、私がここにくるたびに何より感動しちゃうのがこれ。



素晴らしい技術!

震災後・銚子の海。

2011-04-16 14:17:18 | *その他漂着物
わたしにしては珍しく連投です。

実は昨日の記事を書くにあたり、写真を撮ってから記事としてあげるまで
半月ぐらいの時間を要しました。

文章を頭で考えては打消し、入力しては途中で終わり、
そうして考えている間にもさまざまな事象が起こり、
言いたいことも増えてきて、また立ち止まり…。

でも今なら記事をUPできそう。
この機会を逃しちゃいけない!というわけで頑張ります。

先日、震災後初めて銚子の海岸へ降りました。

お隣の飯岡や旭でも震災の被害がひどいと聞いているので、
行くのをためらったのですが、それでも行かなきゃ、って
なんでしょうね(´ω`)手前勝手な使命感にも似た感覚。
興味本位では無いんです。
だから行くのをためらう部分もあるんですが…。

現実を自分の眼で見ると、ちょっと言葉にならないですね…











本当に、住宅の柱や梁や畳や日用品や衣類などが無造作に打ちあがっていました。
大型の漁具や冷蔵庫・カゴや長さが20メートル以上ある丸太など
とてもとても人間1人2人じゃ動かせないようなものがごろごろと。

津波の力、破壊力のすさまじさを垣間見ました。
これが北上してゆくと更にひどい状態になるのですから…
本当に心が痛みます。

写真を見てお気づきでしょうか。
漂着しているものに、黒い重油のようなものがベッタリとついているものと
そうでないものがあります。

津波が集落や漁港を襲い、引き波とともにもってきた状況は
いろいろと考えられるのですが、
ここは銚子。
銚子沖では南から北上してくる黒潮と、
北から南下してくる親潮が、沖合でぶつかる場所です。

降りた海岸では位置的に黒潮の影響の方が大きいだろうと推測します。
オイルまみれな漂着物は、近隣の千葉県沿岸から出たものかも。

そしてオイルまみれではないものは、もしかしたら海流の細い支流??に
乗ってきた北からのものではないかと。
写真にある、「川尻」って千葉では無いし、川尻という地名自体は
色々なところに存在しているけど、黒潮に乗って来たなら
こんなにきれいなはずもなく。
割と近い北の川尻…茨城県日立市の川尻漁港などを考えました。

黒潮はこの海岸よりもう少し北上してから東へ抜けていきます。
親潮は黒潮とぶつかってから大きな円を描いて沖合を廻り、東へ散っていきます。
その中に細いながらも少しだけ南下する支流みたいのがあるのかな。
と考えさせられる漂着物でした。

こんなにたくさんの瓦礫を前に、何もできない無力な私。
次回ここを訪れる時は、ゴム手袋を持参します。

それにしても、被害を受けた土地では少しずつ復興に向けて
進んでいるとの事ですが、海が持ち去ったものはどこに行くのでしょう。
海底もひどいと聞きましたが、浮いているものもひどいんじゃないかな。

大きな材木や冷蔵庫やオイルなどは、東京湾に出入りする船舶や
漁師さんにとっては脅威なんじゃないでしょうか。
そういったものでこれ以上二次災害が起きないことを祈ってやみません。

今だから、デスクの前だからこんなに冷静に言葉にできるけど、
やはり現実を目の当たりにすると絶句しますよ…

でもこの海岸が、どのように復活してゆくのかも見てゆきたい。
酷い現実に涙してばかりもいられないのだよな、
と考えるようになりました。




南房総の農家さんの声を…

2011-04-14 12:49:10 | *あれこれ

震災後にね、いろんな情報が飛び交って、

その中で私が着目したのは
震災や津波の直接の被害ではないところで広がる被害の実態。

いてもたってもいられなくなり、車を走らせ
南房総の農家さんの声を聞きに行きました。


春は花摘みで有名な南房総。
花農家さんは…
「地震や津波を怖がって、お客さんが全然来なくてね、
 この花も全部捨てなきゃならないの。」
「せっかく育ててきたのに、今年は悲しくてやる気なくなっちゃったわ。」
「捨てるぐらいなら被災地の亡くなった方々に供えてあげたいぐらいよ。」

そうして私にこの畑の花、全部持って行ってもいいわよ!って言って、
車いっぱいのお花を下さいました。

いちご農家の方も同様に
「お客さん激減で、採れたいちごをどうしようか困っている」
って言って、それはそれは格安でたーくさんのいちごを持たせてくれました。

お花もいちごももうすぐ終わりの時期になりますが、
この春、地震で苦しんだのは被災地の方だけではないですね。

原発事故による野菜の風評被害もひどいものです。
野菜農家さんも嘆いていることでしょう・・・。

私は千葉県民だから千葉のことを言うけれど、
千葉の野菜は(も)おいしいよ!!お魚だって新鮮だよ!
スーパーで買うのとは大違いです!
安くて新鮮で量も多いのでお勧めなんだからっ。

私は最近、海産物や野菜を購入するときは海へ行ったときに現地で買うようにしています。
自宅周辺のスーパーで買うより質の良いものが手に入るし、
行った先の農家さんや漁師さんたちを応援したいから!

風評被害になんか負けてほしくないし、今までもこれからも、
私達の食卓を支える強い味方でいてほしい。
この人たちがいるから、おいしいご飯やおかずが食べれるんです。

だから私は消費して応援するんだ。

放射線量がどーのこーのと言いますけれど、
こちとら毎日外に出て、絶賛被爆中です。
水も飲むな空気も吸うな海産物や野菜も食べるな牛乳もだめ肉もだめ
って、死ねってことですか?って感じ。

* 関東圏では千葉以外でも風評被害で苦しむ農家さんや漁師さんが
 たくさんいるはずです。観光客が来ないなら、地元の野菜を地元のみなさんが
 購入して支えてあげるのもひとつの支援の形ではないでしょうか・・・
 もちろん、判断は個々のものだと思いますが。