BLOG*海から陸へ・・・

主に千葉県のビーチコーミングで集めた漂着物や作品等の紹介。

運命の犬。

2010-04-08 13:47:52 | *あれこれ
皆さんいかがお過ごしですか。
千葉県・房総では桜が散り始め、田んぼには水が張られ、
先日はついに蛙の合唱まで聞こえてきました。
草木の伸びも勢いづいて来ましたしね~。
海では昼間に大きく潮が引き、ワカメの次のひじき漁が行われています。
そろそろ潮干狩りも楽しくなってきますね(^^)

日々着々と季節の移ろいを感じます。

さて、今日は写真も無く、海の話でもない記事です。
興味の無い方はスルーして下さいませ。

我が家で預かっていた犬のお話し。


飼い主さんと色々話しをして、我が家で引き取ることにしました。
私達が預かり期間が長すぎて手放したくなくなったとか、
飼い主が飼うのを面倒になったとか、そういうんじゃないんだ。

飼い主さんは離れていても本当に犬の事を想っていたし、
私達に犬の世話をする事以上の負担がかからないよう
出来る限りの事はしていてくれた。

飼い主さんは体の治療を要していて、自分達に子どもは出来ない。
と、犬を飼ったのがはじまり。
でも2年後、神様は飼い主さんに子どもを授けた。
飼い主さん達の家の事情で親族に預ける事もできず、困っていたところに
私が声をかけたの。 頼まれたわけじゃないんだ。
飼い主さんのところへ遊びに行ったとき、何か感じるものがあったんだ。
だから、この犬なら預かってあげるよ、って私から言ったの。

直感とか、運命とか、聖子ちゃんが言うような「ビビビっと来た」見たいな事って
信じますか??笑
私はそういうのを感じます。 主人と結婚する事になったのも、
飼う猫を探しに行ったときも、そういうものを感じていたのです。
それと同じような感覚が、この犬にもあって・・・。
「出遭っちゃったな。笑」というのが正直な感想。

その後飼い主さんが体調を崩してしまったり、
お子さんが入院をしたりで、なかなか引き取るタイミングが掴めずで
今日まで預かっていたのですが、
飼い主さんの人柄や性格、そういうのをよく知ってる私としては
飼い主さんは悩んでいるのではないか?と思ってて・・・。

案の定、ずっと悩んでたって。

飼い主として、縁あって出遭ったこの子(犬)を責任持って世話したい。
家の事情で手放すような無責任な事はしたくない!って
強く思っていたけど、帰って来ても以前のように世話ができないという
現実と責任の狭間で、相当悩んだみたいだった。
確かにそう思う。今犬を帰しても、きっと飼い主・犬・子の全員が
ストレスを抱えてしまい、良くないんじゃないかと。

犬の事を考えてみる。

確かに本当の飼い主と過ごした2年間は、成長期の犬にとっては
かけがえの無い大切な時間だったにちがいない。
でも、今、帰って犬は幸せ???
今までのように自由にはできない。しかもじっとしていられない犬種。
年齢的にも遊びたい盛りなのです。

そういう事を、今だけではなく長いスパンで考えたとき、
飼い主も私達も 同じ答えに行き着いてしまったのです。

いえ、本当の犬の気持ちは、犬に聞いて見なければわからない。

だけど、飼い主も私達も愛情を持ってあの子(犬)に接し、
あの子にとってどの道が最善であるか考え続けてきた。
人間の勝手な判断、と言われてしまえばそれまでだけど
それでも、強く愛し、幸せを願う気持ちに偽りが無いのだけは確か。

あの子を手放さざるを得なくなり、申し訳なさと、自己嫌悪で
涙を流し謝罪を繰り返す飼い主。
飼い主の性格を考えれば、それは本当に苦しい決断だったと思う。
気持ちもわかる。

でも、もう泣かないでほしい。
幸い(かどうかはわからないが)な事に、あの子には私達家族がついてるのだから。
あの子は1人じゃないし、愛情を受けれない子になるわけじゃない。
それに、あの子がこれからも私達のところにいてくれる事に
家族全員が、実はほっとしていたりするのだ。
それは裏を返せば、それほど私達のなかにあの子が浸透しているというわけで、
きっとあの子の中でも私達が浸透しているはず。

それに私はこうなる事が最初からわかっていたような気がする。
だからあの子を預かったのだと思う。
預かる時も、飼い主の急なお産にもかかわらず、
不思議なくらいとんとん拍子でウチに来た。
もしかしたら、こうなる事が私達の運命だったのかもしれない。

飼い主さんとの付き合いも、かれこれ15年以上続く不思議な縁。
あの人達とも生涯付き合いがつづくかもしれない。(^^)
それは私にとって、かけがえの無い友人と言う財産でもある。


ペットに対する考え方、意見は色々あると思いますが
もとの飼い主が無責任だなんて、決して思わないで下さいね。
もとの飼い主さんが無責任な人間ではない事は、私がよーくわかっているので。



こうした経緯で、正式に家族が1人増えた我が家ですが、
こういうケースもあるのだと 
温かく受け止めていただけると幸いです。
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