旧プチ民宿高橋 山口編

宇宙、日本、宇部

土偶

2010-07-28 01:06:10 | 1日の記録

うちの部署には生きる伝説がおる。

先週末、先輩宅で家飲みパーティーがあったのだが、

彼は私のような平民とレベルがかけ離れまくっている事を・・・まざまざと見せつけた。

 

彼はいつものように大好物の「宝ハイボール」を数缶空けた後、

ジョッキを白ワインと赤ワインをひたひたを満たし「ロゼ」と云って楽しんでいた。

「高橋君もロゼを飲めちゃ!」と云われたので、僭越ながら俺もジョッキ1杯頂いた。

 

暫くして、彼は座ったまま眠りについた。途中、こっくりついでに机で頭部を強打していた。

先輩の息子に頭を叩かれまくっていたが、本人は気付かなかった。

俺は勝手に彼のメガネを飲みかけのロゼの中に漬けてみたが、気付いてなった。

 

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ていうか、多分今もしらないだろう。

 

宴会も酣。俺は嫁が向かえにきてくれたので、タンメンに乗って帰った。

全員、彼に「高橋に乗せて帰ってもらいなよ」と声をかけたが、彼は頑なに断り自力で帰っていった。

心配したみんなは彼の自転車を折りたたんで、タンメンの荷台に載せようと頑張ったが、

心配御無用といわんばかりに去っていった。

 

月曜日に出社すると、顔面がかわり果てた彼が居た。

顔面がボコボコになっている。本人曰く「髭剃りで失敗した」だが、カミソリにそこまでする能力があるとは思えない。

右のまぶたは腫れ、デコには何故か小さな冷えピタシートを張っている。

 

後から聞いたのだが、どうやらモスバーガーの近くでこけたらしい。

顔面からこけ、そのまま道路で寝ていたらしい。

彼はお昼過ぎにフレックスで帰宅した。とりあえず気がかりだった諸々を清算する為にフレックスを使い奔走したらしい。

 

日付は変わって火曜日、また飲みましょうねと話かけると、

「もう俺は改心した」と呟いた後「わしは普通の41歳になりたいんじゃぁ」と名言を炸裂させた。

とはいえ、「今週末なら嫁がおらんけ、我が家でも大丈夫ぞ!」と支離滅裂。 

 

夕方、違う先輩が「よくここまでやって警察沙汰になりませんでしたねぇ?」と彼に問うと、

「寝とる時に警察が通ったぞ。それは今度教えてやる」と云っていた。

 

 

俺は彼のような自由な人生が送れたらいいなぁ・・・と思う。

正直うらやましい。俺にはそこまでやる度胸がない。きっと神に違いない。俺はそう信じとる。