「三久 防府店」 山口県防府市
同じ写真部のあんずさんの旦那様イチオシの店が、この防府の三久。
「ここのこってりスープがたまらない」。
「11時?分で1回スープを薄めるから、早いタイミングで行かなければならない」
彼があまりにも美味しそうに語るものだから、息子と2人で実際に行ってみました。
とりあえず防府は鬼門だし、スープが薄くなっては意味がない!と宇部有料を使って急ぎました。
俺たちがお店に着いたのは11:20。
着いた直後、息子が雛あられを車内にぶちまけました。
運転席と助手席の下に散らばった大量の雛あられ。
多分40粒くらいでしょうか。
俺は苛々しく車内を片付け、息子と入口へ向かいました。
店の車庫には店主のものと思われるレクサスが。
きっと繁盛しているのでしょうね。
お店の中はL型のカウンターのみ。
やしきたかじんに似た大将が黙々と麺を茹でてました。
俺達はとりあえずラーメン(550円)を2杯注文しました。
なんで2杯というと、息子が1杯完食すると言い張るからです。
注文後、2人でスポーツ新聞を読みながら、ラーメンがやってくるのを待ちました。
その間、大将の奥さんと思われる女性が、子供用のおわんとレンゲを持ってきてくれました。
年季は入っているけど、清潔な店内。ありがちな豚骨臭もなく、無味無臭。
お店の中は早い時間なのに、俺達がラーメンを待っている間ですぐ満席に。
しかも待ち客まで出だし、店内でおとなしくまっていました。
客層ですが、女性客も3割程度いました。みんな獰猛なのね☆
あと、お客さんの殆どがご飯とギョーザを注文してた。
ラーメンは早く来ました。多分も5分も待たなかったでしょう。
出てきたラーメンは暴力的な脂が浮いています。
バイオレンスなラードです。
お椀も油でギトギト。
色からして醤油が強そう。
少なくとも宇部でも小倉でも見た事も無いタイプです。
ここでアクシデント発生!
息子が「ネギたべれーん!」とわがままを言い出したのです。
俺は雛あられの件でかなり我慢が限界近かったので、
「おとなしく食べんと、ぶちくらすぞ!」(小倉弁)
と、彼の耳元で優しく囁きました。その後、彼も空気を読んでくれました。
スープを飲んでみました。ドロドロはしてません。
乳化しておらず、サラサラしたスープです。
しかし、見た目からわかるように、かなりガツンときました。
スープは濃厚でコク深い。ていうか、かなり脂です。
男の子であれば誰もが食べたくなる、この強力なこってり感。
勿論、油膜も張っています。
見た目通り、醤油もやや強め。俺が広島時代に通ってたラーメン屋の味に近かった。
結論を云うと、重たいんやけどマイルド&不思議とくどさは、なくて最後まで美味しく頂けました。
チャーシューもトロトロしていて美味しかった。
スープに負けないように、ちょっと強めの味付けがストライクでした。
口の中でとろけた。息子と俺はお互いのチャーシューを交換しました。
しかし、不思議なのが麺。この店に限りませんが、激柔!
多分、唇で噛み切れると思う。
俺は固麺=カッコ良いという地域で生まれ育ったので、未だに面食らってしまいます。
地元の人は「柔い方がスープに馴染んで良い」と云いますが、
それもわからんでもないですけけど、とにかく柔い!
個人的にはスープが強いなら、それに応じて麺も強くなきゃと思うのだが。
※あくまでよそ者の意見です。
間違ってたら失礼だけど、多分宇部の木嶋製麺所のやつじゃないかな?
宇部市民にはお馴染みの麺です。味は好きです。
息子はまぁまぁ食べたけど、やっぱり1杯フルは無理やった。
メンマを食べて「タケノコ嫌い~」なんて云ってた。ネギは気合で食べたみたい。
それでも麺は3/5は食べたかな?結構食べた。
スープは調子に乗って俺が飲んだ。「防府だから、滅多にこれんし」と思って、スープは2杯とも完飲。
そしたら、最後はさすがに気持ちが悪くなった。
たまに食べたくなる旦那さんの気持ちは良くわかりました。
ここまでオイリーなラーメンはなかなか無いですよね。
俺達のラーメン心を、フルボッコにしてくれるラーメンです。
ドロドロさではなく、ストレートに脂で満足させてくれるラーメンを久しぶりに食べました。
最近少なくなってきたんですよね、このタイプ。
高橋の備忘録
重さ・・・5
甘さ・・・3
塩気・・・3
醤油辛さ・・・4
茹で具合・・・1
帰宅後、「もう雛あられげな買いなさんなよ!」ち嫁に云ったら
「はぁ?買ってきたの、とーちゃんやん!」ち云われました・・・・とほほ。