さこういっぱく

「左後一白」は名馬の証です!

タブー

2008-06-28 | 今日のコメント
競馬は馬が主役です。
競馬サークルの人々は馬でご飯を食べています。
もしくは、馬に夢を託しています。
そんな主役の行く末はどうなっているんでしょうか?
私はここに興味があります。(興味というと変ですけど、適当な言葉見つからず)

競走馬を引退した馬達はどうなってしまうのか?
種牡馬、繁殖牝馬、地方競馬、乗馬クラブ、誘導馬、功労馬・・・
色々です。
馬は経済動物です。否定はできません。
そして、引退した馬はどの進路を選んでも殆どが同じところに行き着きます。
優勝劣敗のこの世界、勝てない馬、成功しない馬は淘汰されていくのです。
「淘汰」・・・言葉で書くとあまりピンときませんが、
強制的に命を絶たれるということです。
どの進路にも安住の地はありません。
私が知っている範囲では、
大成功を収めた種牡馬、重賞ウイナー(国内)、名繁殖牝馬、思い入れの強いオーナーとめぐり合えた馬。
安住の地を与えられるのは限られた馬でしかありません。

私達、一口愛好家は愛馬引退時、乗馬や繁殖、地方などに第2の馬生
があることを知ってついホッとしてしまいます。
ですが、第3、第4の馬生までは考える人は少ないと思います。
というか知らなくていいことだとも考えます。(矛盾してますね。)
いや、知ってもどうすることも出来ないので、知るべきではないと言った
方がいいかもしれません。

過去の愛馬も引退後、殆どが行方不明になっています。
現状を知りたい気もしますが、敢えて知らない方がいいと心に決めています。
種牡馬や繁殖も成績次第では、
廃用(全部ではないけど、殆どが廃馬・・・「」されること)になります。
乗馬クラブだって、毎年、毎年新しい馬が入ってきます。
数年経てば、同じ道が待っています。
私の最初の愛馬は福島県の相馬野馬追いに行きました。
ここは乗馬クラブよりシビアでしょうね。

この一連の流れは表に出てくることは稀です。
JRAが、一口クラブが教えてくれるものでもありません。
私達一口愛好家としても知らなくてもいい情報かもしれません。
ただ、そういう経済動物である馬に夢を託した者であれば、
そういった闇の部分も理解した上で、
一口生活を楽しむ方がいいように私は感じます。

私は1頭のオーナーでもありませんし、
ただ単に馬が好きである一般人です。
馬のために出来ることは、殆どないといっても過言ではありません。
こういった闇の部分に初めて触れたときに、愕然とし、
腹立たしさと馬への同情が先行しました。
それまでは、殆どの馬が引退後は安心して暮らせると思っていたからです。
この感情は、「競走馬が骨折すると、殺される」ということを、
聞いたときの感情と似たものがあります。(これは程度にもよるのですが)
と同時に闇の部分については無責任な発言もできないなと思いました。

冷静に考えれば分かることですよね。
毎年1万頭(最近は減少しているようですが)
くらいの競走馬が生産されるんです。
単純に考えても毎年それ以上引退する馬が出るのです。
全馬に第2,3の馬生が用意されているわけないのです。
馬は大きな動物です。
簡単に飼える訳でもありません。
処分すること(「」すること)はむしろ必要であるとも言えます。

この闇の部分においても、
活躍馬は埋葬(輪切り?にして火葬)、
土葬の場合でも、1頭丸々棺に入れることは困難ですから、
やはり輪切り?にせざる得ないでしょう。
3冠馬ナリタブライアンは完全土葬(CBスタッド場長(当時)が言っていた)、
でも殆どの馬は「⇒解体」です。
なんか釈然としない感情が残ります。
やはりこの世界において過去の栄光は凄く影響します。
まあ、どの世界でも当たり前といわれればそうですね。

解体後はどうなるんでしょう?
このあたりは私もよく分かりません。
一度、とある雑誌で「」場の写真を見たことがあります。
目を背けたくなるような写真でした。
それまでこの業界で主役を演じた馬が、
そこではまるでモノと化していました。
これが経済動物の最終地点なんだ(厳密に言えば、最終ではないと思うけど)
と感じました。

馬好きが影響して、
こんな知らなくてもいい世界まで知ってしまったのです。
今は現実を受け止め、一口生活を楽しんでいるところです。

が、こんな私も腸が煮えくり返った事件がありました。
それは、中津競馬廃止、乗馬クラブ放棄事件、上野事件です。
こちらは、そのうちコメントしたいと思います。
上野育成場での出来事は私より詳しい人がシルク会員には沢山いるでしょうね。
とにかく、腹がたって眠れなかった事件です。

暗い話になってしまいました。ごめんなさい。
気分を害された方がいれば、謝ります。
この手の話は、書いているうちに収集が付かなくなるんですよね。
オチもないし。
次は明るい話題にしますね。