さこういっぱく

「左後一白」は名馬の証です!

愛馬物語10(番外編)

2007-11-06 | 愛馬物語
ナリタブライアン、タニノギムレット、マヤノトップガン、ファレノプシス、チョウカイキャロル、サニーブライアン、シルクジャスティス、シルクプリマドンナ、マイネルマックス、ノーリーズン、ダンツフレーム・・・・・・・・・・・・・。

これらの父は言わずと知れた名種牡馬ブライアンズタイムの代表産駒です。それぞれがG1を勝ち、G2、G3と幅を広げるともっと凄い数になります。あの早田さんが導入したのですが、本当は違う馬を欲しくて渡米したということは有名な話ですよね。でも、その欲しかった馬を売ってもらえなくて、仕方なく血統がほぼ同じのBT導入を決定したんです。結果「代替品」であるBTが大爆発しちゃったんです。早田さんとしては嬉しい誤算だったハズです。私がシルクに入会したときは既にBT産駒は手の届かない存在。特に牡馬は(今でも手が届かない価格ですけど)

今回のネタは・・・このBTではなく、導入時の大本命だった馬・・・そうある意味不世出の迷種牡馬である「サンシャインフォーエヴァー」です。

早田氏の夢でもあったSF導入は1996年(間違ってるかも?)についに実現することになります。シルクホースクラブも当時は早田牧場がバックについていることもあり、このSF産が募集されることになります。厳密に言えば、○外として1頭募集されていたことがあります。(シルキーフレイム/4300万)

そりゃ、期待しましたよ。「何せBTの従兄弟ですぜ、旦那!しかも本当はBTじゃなくてSFが欲しかったんだから・・・。」その血統は名種牡馬BTとほぼ同じ。割り引いて考えても、相当やれそうな予感がありました。素人は・・・いやプロでさえ期待したと思いますよ(種付け頭数が一流のそれでしたもん)。しかも、キャロットで募集された○外ケイズヒーローが活躍してたし、全く疑うことすらしませんでした。

で、初年度産駒から飛びついたわけですわ。産駒の印象は総じて筋肉ムキムキの子が多かったです(募集馬パンフから)BTと比べても初年度ということで安価でしたからね。グリーンチャンネルでもあの山野さんが「A級」を付けましたし(当時の新種牡馬評価で)私はシルクサンフラワーに出資。結果は不出走引退。「まあ、脚元のこともあったし、しょうがないか。ちょっと初年度産駒の成績が悪いことが気になるけど、次行ってみよー。」ちゅうことで、同じ徹を二度踏むことになります。そうシルクエージェントに出資してしまったのです。エージェントには期待しましたよ。いや、相当の期待でしたね。「これが走らなきゃ、何が走るの?」くらい(爆)結果は・・・皆さん知っての通り、4戦0勝(全て殿負け)の素晴らしい成績を残しましたとさ。

さて、このSF産がシルクでどれだけ募集され、どれだけの成績を残したのか?ちと知りたくありませんか?(そんなんどーでもええよって突っ込みはなしで)
さあ、順不同ですが一気にいってみましょう!
1)フレイム 2)エージェント 3)ランサー 4)ウエーブ 5)クルーザー 6)サンシャイン 7)ミッション 8)コンチェルト 9)キャンディ 10)ミュージアム 11)ヘリオス 12)ソニック 13)オリオン 14)ラビリンス 以上14頭が中央登録。 15)プレリュード 16)サンフラワー 以上が中央未登録。
で、成績はなんと55戦1勝(中央のみ)。1勝は高額○外だったフレイム。そして驚異的なのはここから。1着1回着外54回。そうなんです、この1勝以外は全て掲示板外。(6着を何頭か記録してる)その殆どが2桁着順という素晴らしいにも程がある成績でした。55戦を16頭で割ると、1頭当たり生涯たったの3.4走。(漏れてることや、間違ってることもあるので、お気づきの方はお知らせください。)

全体の成績も凄いもので、全て調べるのは時間の無駄ということで、簡単に代表産駒は・・・勿論既出のケイズドリームが唯一獲得賞金1億円以上。数千万稼いだ産駒も少し。あれだけの種付け頭数がありながら、1頭も重賞級を輩出できなかった事実もある意味凄いことです。

そりゃ、サンフラワーやエージェントが走らないわけだ。今更納得。後日談になるけど、とある馬関係者が種牡馬展示会に行った時、SFを見て「こんな硬い馬はダメ」と早々に種牡馬失格の烙印を押したそうです(本人に直接聞きました)あの筋肉ムキムキに見えた訳はこの辺にありそうです。思わず「早く言ってくれよ~!!」と泣きそうになったのは言うまでもありません。

こんなスーパー迷種牡馬のSFも敵に廻すと怖いもので・・・。私の愛馬は過去2度やられています。回顧録にも書きましたが、ウイッシュが初勝利目前で大外から目の覚めるような脚を使われ敗れたのはSF産駒。「なんか恨みでもあるんかい!!」

種牡馬事業は難しいとは言いますが、1発当てると凄いものがありますよね。社台のSS、早田さんのBT。早田さんは誤算のBTでいい思いをしたのでしょうが、大本命のSFで足元をすくわれたと私は思っています。確かにその他の失敗種牡馬として、モガンボ、ステートリードン、ブラッシングジョンなどが挙げられますが、いずれもSFよりはいい成績を上げていたり、産駒頭数から見るとさほどでもなかったりですから、SFが最大の失敗と言っても過言ではない!?と信じて疑いません。(まあ、その他でも事業の失敗やらあったんでしょうが・・・)
もし、あの時BTではなく、SFを希望通り導入できていたら・・・・・。考えると怖いものがありますが、シルクも少なからず今のようなことはなかったでしょうね。

恐るべしスーパー迷種牡馬サンシャインフォーエヴァー、その名のごとくアンタは永久にに不滅だ!!