さこういっぱく

「左後一白」は名馬の証です!

愛馬物語9

2007-11-02 | 愛馬物語
続き(愛馬5頭:ダイレクト/1勝、ウイッシュ/未勝利、エージェント/未勝利、ソウルフルダンス/未出走、トリニティー/未出走)

暑い夏の間も愛馬の成績は上がってこず、悶々とした日々を送っていました。トレセン在厩馬はウイッシュとエージェント。エージェントは競走中止から1ヶ月で復帰するも、殿追走、大差殿負け。勝ち馬からなんと6秒4差。新潟D1200の結果ですよ。ある意味次元が違いました。「エージェント君、参加してましたか?」
続くレースでも時計は詰めたものの、16頭中15着。ブービーかと思いきや、1頭が競走中止だったため、実質最下位。もう引退だろうと誰もが覚悟した、いや諦めたと思います。しかし、チャンスはやってきました。船橋の交流戦に参戦が決定したのです。ここは結果を期待したいところです。交流なら相手もグッと弱くなりますし、力の要る馬場なら素質の片鱗を見せてくれるんじゃないかと考えました。が・・・甘かった。エージェントの素質はそんなモンじゃないことを見せ付けられました。見事なまでの殿負け。今度は勝ち馬からは約9秒も離されました。ここまで走らないと、悔しいより楽しい。「天晴れエージェント!!」歴代シルクでも史上最高のネタ馬だと思います。4戦中負かした馬は0。これでもトウホウケリー(5勝)の半弟ですよ。恐るべしサンシャインフォーエヴァー。

これが募集時に抽選(物凄く人気があったんですよ)になった馬の実力なのでしょうか?この馬のおかげ?で会員優先募集時に出資しなくなったことは言うまでもありません。また、2年連続で父SFにやられた(エージェント、サンフラワー)おかげ?で「新種牡馬 むやみやたらに 食いつくな」という川柳ができたことも言うまでもありません(爆)

後日談ですが、引退したエージェントは地方に移籍しました。全く驚いたことに、上山ではありますが、3勝もしたんです。あのエージェントが優勝??にわかには信じられない結末にまたしても笑ってしまいました。恐るべし上山の吉田先生!

一方、ウイッシュも復帰戦こそいい脚を見せ4着と健闘も、なかなか結果に繋がらないばかりか、逆に成績が落ちていく一方。中山での出走時は応援しに行きました。走りそうな予感がしたものの、10着。勝ち馬がなんと私の隣にいた先輩の馬(レディカプチーノ)という、いいのか悪いのか分からない結末。次のレースでも全くいいところが無く大敗。もうダメなのか・・・。エージェントの後を追うのか?
半ば投げやりになっていた時、歓喜の瞬間が訪れました。パチンコで言うならば・・・お金が無くなり、最後の1000円で確率変動を引いたような感じです。って関係ないですね(笑)

新潟芝1400mに一新したウイッシュが登場します。馬体重は-14キロ。絞れました。鞍上にはベテラン横山賀(初騎乗)。そしてなんといっても初ブリンカー。一発の気配が漂います。私が馬券師なら勝負したことでしょうが、何といっても近走の体たらくを見る限り一変はないと思いました。人気もやはりそこが原因で13番人気の低評価。そしてスタート。

ブリンカーが効いたのか、鞍上の判断が良かったのか、果敢にハナを奪います。道中は完全にウイッシュのペース。「んっ?これは・・・いけるのか・・・」と4角手前で思ったのもつかの間、直線を向いたところで一旦交わされました。「やはりダメか・・・」「13番人気だもんなあ・・・」そんなことを考えた瞬間、ウイッシュの根性に火が点いたのです。もう一度差し返し、そのまま末脚を伸ばし見事1着でゴール。2着に1馬身1/4の快勝!本当に真剣に強い競馬でした。だってアナウンサーも「これは強い!」って言ったんですよ。
タテガミを短く刈り込み、黒いブリンカーで疾走する彼女はまさに「体育会系の根性娘」。何処と無く「東洋の魔女」と重ね合わせました(古いか・・・)
この1勝は価値のある1勝でもありました。父マイシンザンに初のJRA優勝をもたらしたのですから。このレースで彼女の将来はバラ色に輝くハズでした。少なくても3勝はできるだろう、繁殖にも上がり、彼女の仔に出資できるだろうと。ウイッシュは連勝を求め福島に転戦するのでした。

ダイレクトで1勝。ウイッシュで1勝。計2勝。いや~、一口の楽しさを始めて味わい、「こりゃ、やめられまへんなあ。」とほくそ笑んだ秋でした。

続く(愛馬4頭:ダイレクト/1勝、ウイッシュ/1勝、ソウルフルダンス/未出走、トリニティー/未出走)