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思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

今日のふじみ野市大井プールの状況

2006-08-04 23:04:07 | 普段の生活(日常)
埼玉県ふじみ野市大井プールで小2女児が亡くなった事故から4日経過したが、今日、その現場を見に行ってきた。と言ってもプールの周りは埼玉県警察によって封鎖されていたり青シートがかかっていてプール内部が見えないようになっているから、その隙間からちらっと覗けるかどうかというくらいだったが、とりあえず僕の身近な場所で起こったこの事故というか「事件」と言ったほうが良いかもしれない一件の現場を見ておきたかった。
以下の写真はすべて今日の昼頃に撮影した、撮って出しのもの。


大井プールもある、ふじみ野市総合体育館の正面入口(南側)。この辺りは普段は農作業のトラックや土砂・廃棄物を運ぶダンプカーばかり通行するのだが、今日は(おそらく事故後は毎日)報道関係の人たちを送迎するためのタクシーや黒塗りハイヤーが数分おきに往来する、ちょっと異様な交通であった。


大井プールの看板。元々はここは旧大井町の町民プールだったのだが、2005年10月の旧上福岡市との合併で「ふじみ野市」になったから、看板もこうやって紙を貼ってその変化に対応している。新しい看板を作らないようにするための経費節減ということなのか。


大井プールの駐輪場。プール内部は工事用の青シートがかかっていて見えない。


大井プール西側の正面入口に献花台が設置されていた。その左の日陰には報道陣が待機していた。日向はとても暑いので日陰にいないとやってられない状態。やはりこういう体力勝負の取材は若手が担当するようで、大半が僕と同年代かやや若めの人たちであった。


大井プール北側の駐車場。やはり報道関係の取材車・中継車ばかりが並んでいた。民放キー局、国営放送、地元局のテレ玉(旧テレビ埼玉)が揃い踏み、という感じ。


おそらく、事故があった吸水口の解体した箇所ではないかと思う(北側)。ここも青シートがかかっていた。


大井プールとはあまり関係ないが、ここから数百m離れるとこのような雑木林が広がるのどかな土地だったりする。ただ、この辺りは外灯が少なく、鉄道駅や国道や路線バスの経路からもかなり離れているために人もクルマも通行は比較的少ないので、深夜の不法投棄の温床になっていたりする。


大井プールに行く前に一応見に行った、ふじみ野市東部の上福岡プール。合併前は旧上福岡市民プール。ここは大井よりもややしょぼい感じで施設の老朽化も激しいらしく、今季初めから休止しているようだ。実はこの700m南に隣の富士見市の「富士見ガーデンビーチ」という大井と同じくらいの大きさのプールがあり(ウォータースライダーもある)、ふじみ野市民も相互利用できるようにしていて、そこは今日もふつうに営業していた。

吸水口の柵が外れていたのは女児が流される前に監視員が気づいていたこと、それなのに先に遊泳している人を上げる前に責任者を呼びに行ったり道具を取りに行ったりしたこと、柵は6、7年前からボルトではなく針金だけで固定していたこと、1986年のプール開業当時とはプール壁面の柵を固定するネジ穴と柵が掃除などで何回も取り外したことによって合わないことがわかっていたのに改善してこなかったこと、事故があったその柵は7月15日のプール開きから一度も点検していなかったこと、ふじみ野市(A)→太陽管財(B)→京明プランニング(C)の下請けというか孫請けのつながり、B-C間はAに無断で契約していたこと、Cの監視員アルバイトは事故当時13人いたこと、しかもその人たちにはプール監視のための講習を受けさせていなかったこと、しかもそのなかに泳げない人がいたこと、などなど、この一件の真相は日々明らかになってきているが、その報道を聞くたびに頭を抱えてしまう。やはり、いろいろな落ち度が重なって起こってしまった人災であることは間違いない。
まあ一般人による詮索はこのへんにして、あまり頼りない? 埼玉県警察の捜査・検証の結果を待つしかないが、とりあえずはやはり元々の責任はふじみ野市になるだろうな。2005年10月の上福岡市と大井町の合併によって誕生したばかりの市だが、それによる業務の引き継ぎがうまくいかなかったなどの言い訳は通用しないよね。今後の遺族への対処もきっちり見届けたい。


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