温泉ドラえもんのブログ

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ひっつき虫の秘密! オオオナモミ(大葈耳)とアメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)

2016年10月28日 | 小さな実験室
 野山を散策すると、困りものは衣類にかってにくっつく「ひっつき虫」です。



① 昨日 出会ったオオオナモミ(大葈耳)です。

 外来種ですが、今や日本全土で見ることができます。在来種の植物の生育を妨げる恐れがあります。

 そのため、外来生物法にもとづき要注意外来生物に指定されていますし、日本生態学会では日本の侵略的外来種ワースト100にも指定しています。



② 実体顕微鏡(10倍)で見てみると、刺の先端が下向きにカーブしています。

 そのため、動物の毛や人の衣服に付着し、仲間の生育範囲を広げるのに役立っています。



③ 次は、キク科のアメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)です。

 秋には、黄色の頭花をつけるので、晩秋まで生き延びる昆虫にとっては、有難い存在です。



④ しかし、茶色になった果実は、衣類に付着すると、取り除くのにとても苦労します。

 それは、オオオナモミは果実が大きいので簡単に取り除くことができますが、アメリカセンダングサの果実が小さいことに加えて、もう一つの理由があります。



⑤ 実体顕微鏡(10倍)で見てみると、先には2本の刺があり、下向きのかぎ状の剛毛が表面に一杯生えています。
 
 これが繊維に絡まるので、とても取り除きにくいのです。

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