四季を詩織る

雲と風と花を追いかけて

葉陰にうかぶ青春

2016-05-10 11:23:37 | 日記

夏ゆれて葉陰にうかぶ青春のわすれ形見のいとしきすずらん


花ごよみがそれぞれの想い出を浮かべさせてくれて


巡りあう人々や浮雲を過ぎらせて



葉陰がゆれるとすずらんがそっと顔を覗かせる。



何の疑いもなく


愛が愛として恐れずに表現したあの頃が揺れては消える。


汚れなき青春の澄んだ心がすずらんに揺れて愛しい。


苦しみも悲しみも乗り越えられた歌


山のあなたの空遠く

 


カール・ブッセ
     上田敏訳 『海潮音』より



山のあなたの空遠く

「幸さいはひ」住むと人のいふ。

噫ああ、われひとと尋とめゆきて、

涙さしぐみ、かへりきぬ。

山のあなたになほ遠く

「幸さいはひ」住むと人のいふ。







生涯歌い続けた歌を今も口ずさむ



青春の花や歌が生きる支えとなって今も胸底に


熱く・・熱く燃えて居る。


愛が愛であることを信じて・・


真白なすずらんがそう言った。








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