四季を詩織る

雲と風と花を追いかけて

春の名の

2017-03-28 08:51:18 | 日記

春の名のやどる視線に雪がふる行きつ戻りつさまよう春夢


背を伸ばし


差す朝日の光の黄が輝きを増せば


はらわたを揺すり夢が騒ぎ出し・・


覚めた夢が背伸びをする目に


また雪が降る。


鉛色の雲が追われるように広がり


春の名が消えて行く・・









視線の弦に

2017-03-26 17:33:35 | 日記

花ひらく裾野につぼむうたひとつ春を奏でる視線の弦に


光射せば肌がさわぎ


花開けば視線が紅く染まり


歌が蕾めば


言の弦が春を奏でる


調べが鼓動を揺する。


花開く春は命肥える季節でなかろうか。


感動と興奮が体を襲う春を探して・・・


明日も流離う・・・







春の夜の夢

2017-03-24 10:46:59 | 日記

かくれんぼ冬と春との花視線春の夜の夢冷やす淡雪


昨日一輪咲いた椿の傍に


紅いつぼみが2つ3つ


明日の朝が楽しみ


そう想いながら


眼を覚ます・・・・


底冷えのする部屋の


温度がしんしんと冷える。


予報では晴れときどき曇り・・・


きっと晴れる・・・


カーテンを開けた庭には


粉雪が舞う・・・・






あやうき野辺に

2017-03-22 14:31:05 | 日記

うたがわず濡れ肌浮かす亜麻色の土筆巣立ちぬあやうき野辺に


朝・・夕に・・・


開花の予報が花の夢を膨らすが・・・



冷たい風が枯葉を掻き立てる。



陽だまりの土が芽を覚ますのか・・・


危なげな土筆があちこちに芽を噴く・・・


春の兆しか雨・・・が降る


温もりを奪うように・・・


残り雨のしずくに濡れた土筆が並ぶ・・・


亜麻色の土筆が痛々しい・・・が


春のロマンを膨らましながら


亜麻色の可憐な土筆に酔う・・・