四季を詩織る

雲と風と花を追いかけて

命はじけよ

2016-07-31 13:34:49 | 日記

蒼さ沁む心に真紅のばらひろげ命はじけよまったひと夏



迷わず・・・


儚い時を掬い上げ


消えて流れるひと夏を


蒼さに染まり



残して行こう・・ひと言を



弾む心を見逃さず・・・


待って・・待った日数の分を


弾ませようせめて指先だけも・・・


躍らせよう光る視線を・・・・












夏の影

2016-07-30 13:31:25 | 日記

梅雨あけの窓辺におちた夏の影鳴く声さがす蝉の抜け殻


一歩踏み出す焼け土に


ぽろっと蝉の死骸が落ちた。


命の虚しさを抱いて拾い上げようとすれば



指先から急に飛び立った蝉の姿に


儚さが溶けてほっとする。


そうよ~~


儚さなんで吹き飛ばせば良い。


焦げ付くようなタイルの道に蝉が横たわっていた。


梅雨明けの窓辺に蝉の抜け殻があったとメールが届く


もう夏だと想う視線に飛び立つ蝉の姿は観えず・・


抜け殻だけがあちこちに落ちて居る。





なみうちさわぐ

2016-07-28 10:18:41 | 日記

胸板になみうちさわぐかすむ尾瀬ゆうすげの道我をさそいて


夏がくれば思い出す・・・


はるかな尾瀬



遠い空


四季を問わず口ずさみたいのに


くちびる重く



見上げる空に尾瀬が霞む・・



ゆうすげの道が視線に揺れて・・・


青春を埋めた里・・・


夏がくれば一度は訪ねてみたい心の故郷・・・







あわきひかりの朝夕に

2016-07-26 20:12:33 | 日記

梅雨うずくあわきひかりの朝夕に夏はみえねど芙蓉がゆれて


浴衣の袖を揺らし


星降る銀河の夜を見上げて


笹の葉に夢を託した


暑い夏の夜・・・


そんな夏模様を描きながら待つ夏が待ち遠しい。


露を纏う野辺の木々の枝に夏は視えねど


芙蓉の花が咲いた。





夏がはじけ飛ぶ

2016-07-25 06:51:53 | 日記

白波がくだけて夏がはじけ飛ぶうきつしずみつ青春の花



夏を拾いたくて


当てもなくドライブをした。


梅雨が明けない鬱陶しさに


夏が疼く。


走る道々は夏の想い出を辿りたくなり・・



気がつけばやがり湖水の辺・・・


蒼い湖水に白波が立てば夏・・・・


湖水が夏を呼んで居るのに・・・


厚い雲は夏を遮り・・・


思い出だけが逸る・・・


白波が砕けてボートが走る・・・


湖水に砕ける白波は夏だった。