今まで旅行先を決める時、「今のうちに見ておかないと」と思って決めた場所が多かった。
それで大規模修理前の姫路城、出雲大社や餘部鉄橋、いずれは消えてしまうかもしれない言われる北海道のタウシュベツ橋梁などに行った。
それらは自分で選んで行った場所だった。
でも、自分の意思とは関係なく、行った後すぐ、何らかの理由でもう見られなくなってしまった場所も多くある。
例えば熊本城、地震が起きたのは2016年4月、その前の月に行ったばかりだった。
三陸鉄道も東日本大震災の少し前に行った場所だった。
火災で無くなってしまった首里城も。
海外ではノートルダム寺院もそうだった。
再建されたとしても残念ながら、以前のものはもう見ることはできない。
少し前の話になるが、クライストチャーチの街もその中の一つだった。
この街は2011年2月、カンタベリー地震で、甚大な被害を被った。
その場所に行ったのは地震の3ヶ月前。
ニュージーランド周遊ツアーにに参加した時だった。
ニュージーランド、クライストチャーチは英国風の街並みが続き、たくさんの庭園があるので「ガーデンシティ」と呼ばれている。
北島のオークランドで乗り継ぎ、南島のクライストチャーチに移動した時はもう午後になっていた。
ここで最初に行ったのが、一般家庭の訪問。
比較的大きなこの家は観光客を受け入れ、生活の様子や庭をみせてくれている。
アフタヌーンティーを楽しんだり、庭を散策したりして1時間ほどを過ごした。
[豪華なリビングでアフタヌーンティー]
[咲いていた花]
日本とは季節が違うので、咲いている花も違っていた。
これだけきれいに手入れされた庭ならば誰かに見せたくなるのも分かる気がした。
クライストチャーチではこのようなお宅があちこちにあり、ツアーもたくさん組まれているようだ。
その後はすぐ近くにある「モナ・ベイル」へ。
「モナ・ベイル」はクライストチャーチの観光地の一つになっている場所で「ガーデンシティ」の代表的な場所だった。
門を入ったところから広い公園のようになっていて、花がいっぱいだった。
「モナ・ベイル」は元々は大富豪アニー・タウンエンド夫人の邸宅だったらしい。
ビクトリア様式の洋館で、1階カフェ、2階は結婚式やパーティーなどの会場となっていた。
建物も素晴らしかったが、それよりも敷地内の英国式の庭園やバラ園などの方に興味を引かれた。
まぁ、とてもこれが個人の邸宅だったとは思えないほど広い。
敷地の中にはエイボン川がまでもが流れているのだから。
ニュージーランド1日目は終了し、ホテルはすぐ近くの「シャトーオンザパーク」だった。
このホテルは目の前に有名なハグレー公園があり、カンタベリー博物館、ボタニックガーデンへも徒歩で行くことができ、とても便利な場所にあった。
やはりホテルの庭も花がいっぱい咲いていた。
翌日はクライストチャーチの市内観光の予定だった。