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動物虐待「許さぬ」 兵庫の弁護士らがNPO立ち上げ、告発も

2022-11-03 05:59:27 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

動物虐待「許さぬ」
 兵庫の弁護士らがNPO立ち上げ、告発も 

2022年10月23日(日)   

凄惨(せいさん)な動物虐待が相次ぐ中、声を上げられない動物たちの気持ちを代弁し命を守ろうと、兵庫県内の弁護士や獣医師でつくる専門家チームが活動をスタートさせた。
その名もNPO法人「どうぶつ弁護団」(兵庫県伊丹市)。
動物愛護団体などから提供された情報を調査し、必要と判断すれば動物愛護法違反罪などで刑事告発する。
こうした取り組みは全国初とされ、虐待を早期に発見し被害の深刻化を防ぐ狙いだ。


NPO法人「どうぶつ弁護団」の発足を記念して開かれたシンポジウム=神戸市中央区の兵庫県弁護士会館

「虐待されている動物は声を上げることも逃げることもできない。私たちが代わりに声を上げ、気付いた人たちができることから行動を起こしてほしい」
今月3日、神戸市内で専門家チーム発足を記念して開かれたシンポジウムで、動物愛護活動に取り組む俳優の杉本彩さんが講演し、こう切実に訴えた。
チームは、兵庫県弁護士会所属の弁護士と神戸市獣医師会の獣医師計十数人で構成。
杉本さんが理事長を務める公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva(エヴァ)」(東京)を含め、全国の動物愛護団体や自治体などと連携し、動物虐待に対応していく。


動物虐待の悲惨さを訴える杉本彩さん=神戸市中央区の兵庫県弁護士会館

動物虐待は、飼い主の自宅や施設内など、周囲から見えにくい密室で行われていることが多い。
このため被害の実態が気付かれにくく、虐待の証拠も集めにくいという実情がある。
仮に虐待が発覚しても「動物がかわいそう」という理由で死骸を土に埋めたり火葬したりしてしまい、刑事告発につながる重要な虐待の証拠が失われるケースもあるという。
チームは、動物虐待の兆候に気付いたり、実際に確認したりした市民や愛護団体から提供された情報を精査した上で、弁護士や獣医師らで実態を調査。
必要と判断した場合は証拠をそろえ刑事告発する方針だ。
年内にもチームのホームページを立ち上げ、情報提供窓口を設置するとしている。
どうぶつ弁護団理事長の細川敦史弁護士は「動物虐待には警察が動きづらいケースもあるが、われわれ法律や動物の専門家が警察への橋渡しになることで、虐待の抑止力につなげたい」と話している。