去る3月26日(金)、中郷児童クラブで小学生低学年を対象とした学童約50名に動物あいご啓発教育を行いました。
1.当会の紹介、名称の意味(共生とは・・・)、捨てられた犬・猫はどのような結果になるか・・・
共生とは・・・人間と動物がともに生きる社会、そうなっているか?
毎年、日本全国で30万匹もの犬・猫が保健所で処分されている。とても共生している社会とはいえない。
捨てられた犬・猫はどのような結果になるのか、イラストパネルを使って説明しました。
当会は、犬や猫の殺処分がゼロになり共生できる社会を願い「動物たちとの共生を推進する会」という名称をつけた、と説明しました。
後々のことを考えずに飼って飼えなくなったといって捨てる・・・人間の気ままな姿。
次に紙芝居「ほんとうに飼えるかな?」をよくわかった上で飼ってほしい、飼ったらどんな理由があっても捨てたりしないよう理解を求めました。
2.紙芝居「ほんとうに飼えるかな?」
「わあ!可愛い!」というだけで衝動的に飼う人が多いこと。
成長するにつれて「こんなハズじゃなかった」とか他の理由で捨てる人が多いこと。
犬・猫は命ある生き物、飼うには後々のことや環境を良く考えて飼うこと、を紙芝居を通して説得しました。
3.DVD視聴覚 日本盲導犬協会提供「盲導犬Heart」
15分ほどのDVDですが、盲導犬を訓練している人たち、盲導犬が仕事をしているところ、盲導犬に世話になっている人たち、このような角度からドキュメントとして制作されています。
犬が人間にどれだけ役立っているか、次の話とともに理解を求めました。
80インチ大スクリーンでのプロジェクターはとても迫力があり観る者の目を集中させます。
4.人間のために活躍している犬の話
警察犬・介助犬・災害救助犬・盲導犬・聴導犬・セラピー犬、・・・・について説明しました。
これらの犬の中に、保健所で処分される寸前だった犬もいることを知ってもらいました。
このような人間のために活躍する犬がなぜ捨てられたり処分されたりされるのか、理不尽さを訴えました。
実際に1匹のセラピー犬を連れてきてその犬のいきさつなどを話し、その後学童たちに触れさせました。
学童たちは大喜びで犬の回りを取り囲み、犬の姿が見えなくなりました。
5.犬との正しい接し方
犬は飼ってみるととても可愛くて家族同然、、また人間のために活躍する犬がたくさんいるが、反面犬との正しい接し方をしなかったばかりに、犬に噛まれるなど被害が多発していることを、パネルを使って説明しました。
子供のみならず大人でも犬に噛まれるというトラブルが発生しているのです。
人間が犬に噛まれるのは犬が悪いのではなく、正しい接し方をしなかった人間が悪いということを理解してもらいました。
犬との正しい接し方を理解してもらう、これも私どもの活動の一つではと思っています。
最後に、学童たちそれぞれが好みのLサイズの犬・猫・その他、可愛い動物の写真をプレゼントし、額に入れて机の上に置いてくれるようお願いしました。
今回実施した内容についての感想文作成をお願いしました。
(後日集計します)
【振り返って・・・】
①後々のことや環境を良く考えて飼うこと、飼ったらどんな理由があっても捨てたり保健所へ持っていったりしないこと。
②捨てられた犬・猫がどんな悲惨な可愛そうな結果になるかを知ってもらいたかったこと。
特にこの2点を学童たちの心にしみ込ませたかったのです。
学童たちは真剣に観て聞いてくれました。
小さい時に正しい動物愛護というものを知ってもらい、この子たちが大人になった時に、動物を思う心を持ち合わせた大人として動物に接して欲しいと願っています。
更に内容を工夫し、このような催しの輪を広げていきたいと思います。
今年も今日(12月3日)から12月14日までの12日間、神戸ルミナリエが開催されます。
「ルミナリエ」の語源はイタリ語のIlluminazione Per Feste(祝祭のためのイルミネーション)、ルミナリエ作品はヨーロッパバロック時代(16世紀後半、ルネッサンス末期)に盛んに創られた祭礼、だそうです。
「神戸ルミナリエ」は、阪神・淡路大震災犠牲者の鎮魂の意を込めると共に、都市の復興・再生への夢と希望を託し、大震災の起こった1995年12月に初めて開催され、震災で打ちひしがれた神戸の街と市民に大きな感動と勇気、希望を与えました。
それ以降毎年この時期に開催されるようになり、今年、2009年で15回目を迎えます。
大震災で被災した人たちへの冥福を祈るとともに、もうひとつ心を向けて欲しいものがあります。
命を落としていった多くの動物たちにも冥福を祈ってあげてください。
そして、せめてこの開催期間だけでも殺処分しないで欲しいと祈るばかりです
去る11月29日(日)、つるが第九演奏会に行ってきました。
敦賀市では8年ぶりの第九演奏会。
楽団はウィーン岐阜管弦楽団、合唱は敦賀第九合唱団と各務原シティカレッジ合唱団、ソリストは敦賀市出身の吉田浩之、広瀬美和、敦賀市在住の大貫章子。
まさしく混成演奏団。
8年ぶりの演奏会のせいもあったと思いますが、会場は満席でした。
非常にのびのびとして、みずみずしい演奏でした。
今までの演奏で一番良かったのではと思っています。感動しました。
ベートーベンの第九交響曲は、第1楽章・第2楽章は躍動感あふれる曲、第3楽章はゆったりとした流れの曲、第4楽章は有名な歓喜の歌。
最初から最後まですばらしい曲です。改めてベートーベンの偉大さを感じました。
歓喜の歌の後に流れる静かな心洗われるような楽団と合唱団のハーモニー、私はここが一番好きです。
多くの動物たちが命を落としていった・・・まさしく動物たちへの鎮魂歌。
この演奏会を聞きながら、天国で幸せに生きてほしいと、またいつの日か不幸な動物たちがこの世から無くなるようにと、祈りました
11月21日(土)大阪府高槻市JAたかつきにて、シンポジウム「真に動物を守る法律へ~2011年動物愛護管理法改正に向けて~」が開催され参加してきました。
特に印象に残った内容を掻い摘んで報告します。
■立法に携わる国会議員の立場からの提言・・・松野頼久(衆議院議員/内閣官房副長官)
現行の法律でも大きな効果をもたらすことができると、熊本市動物愛護センターを例にとって述べておられました。
以前紹介しましたが、熊本市の取り組みは日本中で大きな話題となっています。
このセンターの職員から、2年保護していた犬が里親に貰われていったことを紹介されていました。
やろうと思えば現行の法律の中でもできるのです。いくら立派な法律があっても守らない、機能していない法律ではどうしようもありません。
今の日本には守る風土づくりが必要なのではないでしょうか。
私も以前からブログの中で述べてきています。
松野さんが言っておられるように(表現はちょっと異なりますが)「現行の法律をしっかりやった上で何が不足しているのか、何を改善しなければいけないのかを論議すべきである。」と。
ここが一番のポイントだと思います。
■動物問題の現場からの提言・・・野上ふさ子(地球生物会議ALIVE代表)
平成20年度、犬の殺処分数が8万匹まで減少、殺処分ゼロも夢ではないと述べておられました。
統計を取り出した頃は年間120万匹もの犬が殺処分されていたのです。
猫は20万匹近く殺処分されており、その8割が野良の子猫、殺処分は微減状態であること。
地域猫対策の調査を進めていきたいと述べておられました。
ただ、過去30年間、殆ど返還数が増えていないという現状課題についてもふれておられました。
野上さんはとても落ち着いた話し方で、説明される資料の内容もよく分析・調査されたもので聞く者に説得力があります。
■海の向うから見える日本の問題点・・・西山ゆう子(獣医師/動物病院院長/アメリカ在住)
ロサンゼルスに住んでおられます。
ロサンゼルスでは、個人からブリーダーまで全てのペットオーナーは生後4ヶ月の犬・猫は避妊・去勢手術をしなければならないということです。
また、新しい飼い主に貰われる時点で、犬・猫に避妊・去勢手術をしておかなければならないとの事。生後7週で手術が可能だそうです。
アニマルポリス・アニマルコントロールオフィサーについても述べておられました。
先進国の中で、アニマルポリスのような制度がないのは日本だけ、と強調されていました。
アメリカから見た日本の問題点について、他にも沢山述べられていましたので、また後日紹介したいと思います。
以上、概要ですが特に感じたことを述べさせていただきました。
法改正は、動物実験規制(現在規制がない)、ペットショップ・ブリーダーへの規制強化、行政の取り組みの強化、動物虐待の定義の明確化、など現行の法律にない部分を織り込み、そして真に守る・守れる法律への確立を推進することを是非とも願っています。
会場では、参加者全員に「安心だワン!ホルダー」の無償配布、「犬と猫と人間と」の大阪での上映チラシが配布されていました。