湿原を渡る風は涼しく、草の色もグリーンからベージュがかり、
ススキやガマの穂がせわしなく風になびいて秋めく湿原。
秋の野原に咲き集うユウガギク
花も終りとなる頃に紅く色づくサワシロギク
咲き始めの花びらは白い。
さっきから木道にうずくまったまま動かない人がいる、どうしたんだろう、すでに20分は経って
いる。他には誰もいないので、気になって近づいてみると、カメラを抱えた男の人だった。
座り込んだ木道の前方にサワギキョウが咲いている。
風に激しく揺れつづける花のシャッターチャンスを狙っていたみたいだ。
紫色の美しい花は、初秋の草原によく似合う。
サワギキョウの根元に可愛らしい花が咲いていたのでのぞきこむと、
スモークがかった淡いピンクの花が
咲いている。この花、赤くないのにアカバナ(赤花)と名付けられたのはなぜか、、、。
木道を離れ、湿原の外を歩いてみると、ツリフネソウ、ツユクサが道ばたを埋め、
草むらにはイヌゴマやヨツバハギがぽつぽつ見られる。
濃い赤紫色のグラデーションがなかなかきれいな四葉萩。
優しげなクリームイエローの花はアキノノゲシ、
雄しべの柄が細いわりに黄色い葯が目立つので、花全体が黄色く見えるアキカラマツ
どちらも、やわらかな色あいが秋のイエロー。
湿原を後に、来た道を陣場の滝までもどる。
ツルニンジンをあちこちで見かける。花によって色つきに変化が見られる。
滝からは、来るとき通らなかった自然歩道を行く。
緑に囲まれた平坦な道の両サイドに、小さな花たちがひっそりと咲く。
林の縁に点々と咲くハグロソウ
上下にあるの大きな葉と小さな葉の間からペロンと2枚の花弁を出している。
鮮やかなショッキングピンクの花が
小さくてもよく目立つアカバナゲンノショウコ
見過ごされがちなヤマゼリも、クローズアップして見る花は意外に美しい。
通り過ぎる軽自動車を避けようと、道の端に寄った足もとに、
紫色の花を見つけてしゃがみこむ。
シデシャジン(四手沙参)だった。放射状に広がる5枚の花びらは細く、反り返って
ねじれ、長く伸びた雌しべの先も咲いてしばらくするとくるんと反り返る。
色といい、しなやかな表情をもつ花弁は優雅。
クルマも通るこんなところに咲いていて、そのうち踏み潰されてしまうのではと気がかり。
林の中を突っきて進み、石ゴロの道を行く。
片側が野原でもう一方が林になっている。
林の縁で木に絡まって咲いている
のはツルリンドウ。ほんのりわずかに紫がかった花弁。
向い側の野原では、紅白のミゾソバが咲き集って秋の訪れを告げている。
井の頭中学校0.6kmとある道標、クルマをとめた公園まであとわずか。
滝からここまで誰にも会わず、静かな道には夏から秋にかけて咲く花が
いろいろ数多く見られた。
駐車場に着いて時刻を見ると、予定を大幅にオーバーしていて13:30。
ありゃ、これじゃ富士山はムリか、、、ほんのちょっと寄り道のつもりが長引いてしまった。
まぁでも結果オーライ、楽しく歩けた道だった。また春にも来てみよう。
帰りは富士山スカイラインから御殿場に出ようと思ってたのに、
左折するところを直進してミスコース。あ~あ...(´Д`)
行きに走ってみた新東名、サーキットばりの滑らかな路面でついついスピードが出ちゃう。
警察庁の反対で制限速度140km/hは見送られてしまったけど、せっかくのいい道路が
これじゃあ利用価値がないような、、。車種によって車線を規制するとか、何らかの方法で
快適走行ができる高速道路があってもいいと思う。高い通行料もとっているんだし~
イイネイイネ~~(笑) wakangaさんの そのフレキシブルさ、結果オーライ思考って、僕も一人野山に出る自由時間に正に同じような感じなので思わず吹き出しちゃったーー(爆!)
そうそう、あそこのサワシロギクが好みコノミ~~♪♪
園芸種から逸出してる源平小菊ばりに一見どこにも気さくに有りそな野菊だけど・・・
その実態はやはり湿原環境でないと登場できないキャラと、惹かれます~~(*゜▽゜*)
あと・・キセルアザミはまだ咲き出し前の頃だったかなぁ?
うなだれて咲く姿が面白いから、咲いてたらwakangaさんならばゼッタイに撮られる筈だもん(^_-)-V
「一人がイチバン気が合う」誰に気兼ねすることもなく、その時の気分次第で気ままに動いて時間にも縛られないって、すごく自由を満喫できていいですよね~
世の中それでなくてもいろいろシバリが多いですから、せめて野山で過ごすときぐらいは、チョウチョのように自分を解き放たなくては(^ω^)
サワシロギクがお好みとは、ピカリ☆さんらしくてシブイでっす。野菊のなかでも奥ゆかしい風情のある花ですね。
はい、キセルアザミ、うなだれて咲いていました。撮ることは撮ったのですが、なんか画像がイマイチでぇ~(*´д`*)
キセルアザミって、茎に葉がなくて、花だけがビヨ~ンとボウボウ伸びて、しかもうなだれている(笑)から、どう撮ったらいいのか、、、元気だしてよ~って声かけたくなっちゃうシルエットですね(^<^)
私はシデシャジン(四手沙参)に釘付けよ(@_@)
色、形、違うのにふとヒガンバナ(曼珠沙華)が浮かんできた、この優雅さ。
秋は刻一刻と進んでいきますねぇ。
今年は紅葉遅れてますが、先週行った奥日光の湿原では草紅葉が微妙なグラデーションを見せてくれ、絨毯のように綺麗でした。
うんうんシデシャジン、曼珠沙華の雰囲気あるわね!
この日、見たかったシデシャジンに思いがけなく出会うことができて、とってもラッキーヽ(*´∀`)ノ
こんな小さかったんだ、そしてこんなところに咲くんだと思いながらしみじみファインダーを覗いたわ。
予期せぬ出会いが楽しい野山の散策、日々変化する自然を見つめることで、わくわくドキドキ、いっつもフレッシュな感覚を維持できるよね~
今年は暑かったからね~紅葉も遅れるよね。
奥日光は草紅葉が始まったのね、尾瀬で見たヤマドリゼンマイの紅葉が忘れられないです。 mikiさん、いちばん綺麗なところを逃さずに見れて羨ましいわ~