TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

梅雨空の三国山

2013-06-18 | 写真日記

梅雨の晴れ間もひと段落みたいで、週間予報もマークが並ぶようになってきた。
この週末を逃すとしばらく晴れ間はなさそうと、土曜日ながら山へ向かう。

月夜野ICからR17に入ってしばらくすると小雨が降りだしてきた。でも空はそれほど暗くない。
晴れていればオープンドライブが気持ちいい道なのに、、、と思いながら走っていると、
ややっ、何台ものクラシックカーが対向車線をかっ飛ばしてくるのにすれ違う。
アルファ、ポルシェ、トライアンフ、ロータスエランなどオープンカーが多く、揃いの帽子で
キメてる初老のカップルさんてば、モーガンがよく似合ってる´3`)ピュ~。
あいにくのお天気がなんとも気の毒。それにしてもどのクルマも個性的でチャーミング、
いまのクルマにはないクルマらしさがあるなぁ~

登山口の三国トンネルに着くまで 
車列は続いて道中楽しませてもらえた。 トンネル入り口を右に入ったところが登山口。

 登山口となる三国トンネルの
両側に駐車スペースがあって(帰りに撮った画像なので晴れている)、群馬側は降雪時の
作業スペースなので雪のないときは利用可能みたい。さらにもう少し手前の道路左側に
トイレのある駐車場がある。橋を渡って右側、トンネル手前が登山口。
ビュンビュン走ってくるクルマを避けながら橋を渡らねばで、ぼんやりしてると轢かれそうで怖い。
新潟側に駐車した方がいいのかも、、。

 

傘をひろげて歩きだしたものの、樹林の中では濡れるほどの雨ではないので傘をしまう。

 

小雨降る空にしては森は明るく、葉は露をまとってみずみずしく輝いている。
足元にはニョイスミレ、チゴユリにムラサキゴケが盛りで、白いサギゴケも
一部でかたまって咲いている。

 

霧がたちこめては消えていき、光が射しこむたびに木に咲く白い花が浮かびあがる。
たくさんの花をつけた大木のトチノキをはじめ、

 

さくらと名がつくも、ブラシみたいな 
(雄しべが長く目立つ)花の形がおもしろく、すぐに名前を覚えたウワミズザクラ。

 樹高10~20mと見上げる高さなので、近づいて
花を見たことはなかったけど、ここでは「見て~」とばかりに登山道にせり出して咲いていた。

 

登山道わきで盛んに咲いている 
白い花はサワフタギかな? しっとり雨に煙る樹林帯、緑鮮やかな木々に白い花たちが映える。

 

  

新潟側登山口からの道と合流する三国峠に着くと、雨はやんでガスガス。
ここから登山道は階段になってつづく。まだつぼみが多いヤマツツジ。

 

   

階段を上っていく途中で見かけたウラジロヨウラクもほとんどがつぼみ。

 

  

鮮やかオレンジ色のレンゲツツジも花本番はこれから、。そこかしこで見るミヤマニガイチゴ、
フモトスミレの咲き残りもちらほら。

 

そろそろ山頂が近いのだろか、傾斜が増してきた。 
階段も急になって、おまけにやたら風が強い。帽子を飛ばされないように手で押さえ、
上体を丸めて階段を上る。雨が降ってなくてよかった~
いったいどこまで続くの(*´Д`)=3ハァ・・・ 先っぽは真っ白なガスの中へどこまでもつづく階段、
なんだか天国への階段を上ってる気分、、。

 

 いいかげんいやになって立ち止まったとき
ガスの切れ目から薄紫色がのぞいた。もしかして☆゜ ゜( ∀ )!? シラネアオイ
1科1属1種という特殊植物で起源は古く、中部地方以北の日本海側と北海道だけに
自生する日本固有種ということだ。

 

近寄ってみると、地面に花びらがいくつか落ちているものの、まだきれいな花もある。
シラネアオイと対面するのは朝日連峰以来しばらくぶり、そのときも今日のような天気の
ガスにつつまれた稜線でひょっこり出会い、うれしかったことを覚えてる。

あれっ?花の上にのっかてるコレはなんだろ?? 
よく見るとこっちも小さいけれど花がついていて黄色いシベが見える。
シラネアオイ親子バージョン???

 

 三国山頂(1636m)
樹林に囲まれ展望なし。サビサビの「幸福の鐘」平成12年設置がある。
雨はすっかり上がったけど、空はあいかわらず雲が多い。
山頂までゆっくり歩いて2時間かからないで来たので、もうすこし先まで行って
みることにする。

 

山頂から少し戻ったところで雲が流れて視界がひろがった。

 

三国山から平漂へつづく稜線はムラサキヤシオが花盛り

 

よく目立つ濃い赤紫色の花弁 
ミヤマツツジとも呼ばれる。

 華やかな色だけど、そこは山の花、
周囲の緑によくマッチして、右に左に咲いて山道を明るく彩る。

 

足元で群れ咲くアカモノ 
背丈は低いがツツジ科シラタマノキ属の木の花で、別名イワハゼ。夏にできる赤い実は甘いとな。。

 

  

マイヅルソウとエチゴキジムシロはあちこちいっぱい

 

地味で目立たないけど、初々しさがなんともいえないナンゴクミネカエデの花。

 

この何ていうの 
花の下の方にある葉っぱのウブな色合い、、おしゃれだわ~。。

 

雨上がりに見るコヨウラクツツジの花はとてもチャーミング。
小指の先にも満たない小さな壺型の花に、雨の雫をキラッと光らせ存在アピール

 

 

  

パステルピンクのイワカガミはちょうど見頃。

 

 

 いないいないばぁっ、、、
そんなかんじで登場したナエバキスミレかわいこちゃん

 

花びらは黄色いちょうちょみたい。。

 

 

さ~て、雲がかかるあそこまで行こうかどうしようか、、、

 

もしかしたら晴れるかも、、、けど午後には雨の予報が気にかかる、、、
あーだこーだと考えたあげく、時間に追われながら歩くのもいやだし、
予定通りここまでにして引き返すことにした。帰り道もゆっくりお花見られるし。。


 

もう終わっちゃったのね、 
来るときそう思ったアズマシャクナゲが上の方だけ咲いている~

 

半透明の花びらにピンクのグラデーションが美しく、ゴージャスな雰囲気をもつシャクナゲ。
ちょうどいまごろ、甲武信ヶ岳あたりの尾根筋が花の盛りじゃないかしら、、。

 

しか~し、このあと天気はどんどん回復。。

 青空がひろがってきて~

 

来るとき真っ白だった景色もくっきり~

 

三国峠まで下って三国山を眺める。風に煽られ、ガスにつつまれながら登った山頂直下の
階段が見える。 いまのように晴れていれば、さぞかし眺めがよかったのに、。
やっぱ、晴れ女の自分を信じて大源太山まで行くべきだったか、、、うぅ、、と未練たらたら。。
けど~、梅雨空の三国山はお花いっぱいで楽しめた。また来るね~~

 

下山時に仙ノ倉までピストンしてきた快足男子(すっごい速さ)にお会いして、下る道々いろいろ
花情報をおしえていただいた。まだ見ぬ山の花との出会いが、この先とても楽しみ

 

 

帰り道、猿ヶ京温泉へ 
ぬるい湯と熱めの湯が交互に並ぶ露天風呂。湯船は広くて清潔だった。
3時間¥650也。 野菜の天ぷらが添えられた天ぷら蕎麦はおすすめ。

すっかり雲がとれて青空になると、蒸し暑さも一入。
このへんの山、晴天時は暑さが厳しく、まぁ今日くらいの天気がベストだったかも。
カーラジオをつけて交通情報を聴くと、東名、中央、関越と、高速はどこも事故渋滞。
関越道は夜に一部が事故見聞のため通行止めになると伝えてた。あやうくセーフ。
予定通りにもどって正解だった。平日に比べ休日は事故が多い気がするし、自己中
ドライバーにヒヤッとさせられることもしばしば。気をつけなくっちゃ、。

天候も回復、わずかな距離ながら、雪深い山の花々に出会えたよき一日だった。