TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

鶏冠山(けいかんざん)

2013-06-07 | 写真日記

梅雨入りしたけど雨降らず、過ごしやすい初夏の陽気がつづいている。
新緑から深緑へ、木々の葉は日を追うごとに緑を濃くしていく。
その濃淡が入り混じる森や山肌の美しさは格別で、

ブナ、ミズナラをはじめ、瑞々しさに満ちた輝く若葉の森は清々しさこのうえない。

 

そして山歩きも絶好調ヽ(^。^)ノ

 


 先々週はサクラソウ広がる山頂へ

 

お山のてっぺんは 
サクラソウのピンクに染まってなんとも夢見心地のひと時しかも誰も来ない。。

 

 

  

 先週は静かなるブナの森へ、、、ブナの根元に寄り添うように咲くヤマシャクヤク、、

 


 そして今週はグリーンシャワーを浴びて歩く鶏冠山へ、
梅雨の晴れ間を最大限利用して爽やかな山歩きに出かける。

  

勝沼ICからR411で柳沢峠へ。駐車場から道路を渡った向かい側が登山口。

石段を上って森に入る。 
登山口から鶏冠山まで木漏れ日の森を、たっぷりグリーンシャワーを浴びて歩くことになる。
森中にハルゼミの大合唱が響きわたり、耳からも季節感をたっぷりあじわえる

このへん一帯は東京の水源地でもあり東京都水道局が森を管理していて、柳沢峠周辺の森は
「水源地ふれあいのみち」として整備されている。森の遊歩道マップが駐車場に置いてある。

 

    

ゾーン内の樹木には名前などが記されたプレートが付いていて、見分けにくい木の名前を
知るのに役立つ。このプレートをひとつひとつ見ていくと、ここにはカエデが多く、またその
種類もいろいろあることがわかり、秋はさぞかし紅葉が美しいことだろう。

 

グリーンをバックに、ヤマツツジのオレンジ色が鮮やかに映る。
咲いていたのはこの一本だけで、他の木はどれもつぼみ。

 

 一部分、苔むした岩場があって

  

数は少ないけど、ミヤマスミレとコミヤマカタバミが可愛らしく咲いている。
そろそろ店じまいの時期で、いくつかでも咲いててくれたのがうれしい

 

      

ヒゲネワチガイソウは花の盛り。 
小さな白い花はミヤマザクラ。葉が完全に展開してから花を付ける清楚な山桜。

 

たくさん咲いていたフイリフモトスミレ。花びらの紫条が濃い。

 

   

道は平坦で歩きやすく、山道というよりは散策路といった感じでとても歩きやすい。
それはいいけど、道は緩やかに
下っていき、これでいいのかと思うころ、
樹林が途切れて林道に飛び出すと道標があった。林道を横切ってロープをまたぎ、ふたたび森の中へ。

 

咲き終わっている木が 
ほとんどのなかで、たま~にきれいに咲いているトウゴクミツバツツジもある。

 

   

横手山峠から30分ほどで鶏冠山(黒川山)の標柱がある場所に来たが、
ピークはここをちょっとのぼった上にあるらしいので行ってみる。
三角点のある山頂は樹林に囲まれ展望なし。西方向に数分行ったところに見晴らし台がある。

 

ずっと樹林帯歩きだったので、岩場に上がると開放感いっぱい。
そして奥秩父の山々がズラリと見渡せるすばらしい展望!
ヤッホホ
ここでタイムとするのも悪くない、、だが待てよ、目的の山頂はすぐそこだってば。。

で、先ほどの標柱のところまでもどり、鶏冠神社方面となっている方向へ行ってみる。
たしか鶏冠山頂には小さな社が祀られていたけど、標柱の鶏冠神社とはそのことだろうか?
地図ではここから鶏冠山往復30分とある。
すすむ先は木の根が張りだした岩場となり、ヨッコラ木の根に掴まりながら岩場を越えていく。

 

なんと、岩の斜面いたるところにイワカガミがびっしり~

 

  

山頂から降りてきた人に、イワカガミが見事ですねと言うと、その男性は足場に気をとられていて
ぜんぜん気がつかなかったと言う。こんなにいっぱい咲いているのに目に入らない人もいるんだ、、。

 

それでも、いまを盛りと咲く 
イワカガミに気づいたその男性は、ザックからカメラを取り出しさかんにシャッターを切っていた。

 

張りだした幹に頭をぶつけたりしながら、急な岩尾根を登る。
シャクナゲはおしまいなのか、苔むす岩に淡いピンクの花が散らばっている。

  かろうじて枝に残っていたシャクナゲ
よかったよかった、たった一枝でも花を見ることができてうれしい

 

岩場の突端に 
小さな社が祀られている山梨百名山・鶏冠山(標高1716m)
山頂周辺のトウゴクミツバツツジは終わっていて、壺型ツツジ類はまだ咲いていない。
今年のツツジはどこも花付きがよくないようだ。

 

山頂からはまばゆい緑の山肌と、その向こうに望むは大菩薩嶺。
狭い山頂をひとりウロウロあっち見こっち見して寛ぎ大休止。
天気は上々、風さわやか、陽射したっぷり、気持ちいいことこの上なし、山って最高!
山頂からの眺めを満喫して下山にかかる。

 

柳沢峠着13時。駐車場周辺はレンゲツツジ(植栽)が花盛り。
三窪高原へ寄っていくには帰りの時間がキビシイのであきらめる、残念。
そのかわり、、、

フルーツ街道を走っていると、道路ぎわで風にパタパタのぼり旗が手招きするように誘う。
とうとう甘酸っぱい誘惑に負けて店先へ。。
パックに入ったお土産用のサクランボもおいしそうだけど、店の後ろにはたわわに実を付けた
サクランボの木があって~、やっぱ食べるならフレッシュなもぎたて

   

代金¥1500を払い、じいちゃんに案内されてサクランボ畑へ。
真っ赤に熟したサクランボだけをポロンと採っては次々口に放りこみ、タネは地面にプッと飛ばす、
アハッ、ワイルド~かつ甘くてジューシーなちゃん 
おおかた完熟は食べつくしたところへ、じいちゃんの息子さんが帰ってらして、
こっちの木に甘いのが生ってるからと別のところへ案内してくださった。
たしかにこっちの木の方が実の色も濃くて甘さも濃いカンジ。
ここぞとばかり、おもいっきり食べて、モトは充分還元できたと思う(*^。^*)
おいしかった、ごちそうさまでしたと息子さんにお礼を言うと、
「もういいの?もっといっぱい食べていきなさい」だって、、
実がなるまでに8年かかるサクランボ、ここまで育てるのは大変なんだろうなぁ、、
山歩きとサクランボ狩り、初夏を満喫できたヨイ一日となった。