晩秋の公園、
熱いお茶を詰めたマイ水筒、読みかけの文庫本、それにカメラなど持って
陽だまりのベンチで過ごすのもいいもんです。
12月初め、立川に用事があったついでに昭和記念公園へ寄ってみました。
名物の銀杏並木はすっかり葉を落としていましたが、
みんなの原っぱ売店横の銀杏は見事な金色に輝いていました。
雲ひとつない青空に、黄色い葉がとてもよく映ります。
木の後方に並んで咲いている花はコウテイダリアです。
皇帝とつく名のダリアだけにその姿は立派で、背丈は4mほどもあり、
庭先に植えると、2階のベランダあたりから見るのがちょうどいいといったぐあいです。
花の少ない時期に真上から見下ろすように咲くコウテイダリア、目立つ花ですね~
小春日和となったこの日は、気温16℃のポカポカ陽気です。
売店で買った焼きそばを、銀杏の木陰に置かれたテーブルに広げて昼食としました。
4つあるイスの一つにピンクのうさ子も座らせておいたら、近くをとおりかかった小さな女の子が
うさ子めがけてやってきて手を伸ばしました。「あら、だめよ」、おかあさんの一言で女の子は
我に返ったみたいです。こどもの心はいつもまっすぐでカワイイです。^^
とにかく広い公園、みんなの原っぱでは春の花の準備中でした。奥に並ぶ木はサクラです。
4月には見事に花を咲かせるソメイヨシノが見られそうです。
公園内の舗装された道より、道を外れて森の中を突っ切るように歩くと、落ち葉の絨毯と
紅葉に彩られた森を心ゆくまで楽しむことができます。しかし、なぜかみなさん舗装路の方が
お好きなようで、森の中を歩いている人をあまり見かけません。
それで森の中は静かで、斜めに射しこむ陽射しが、木々の葉をいっそう美しく見せてくれます。
だれ~もいない奥まった場所には小さなせせらぎもあって、カエデが綺麗に色づいていました。
日本庭園よりココの方がよっぽど綺麗でしたよ(^^ゞ
寒いと外へ出るのがおっくうになりがちですが、お天気のいい日はお近くの公園へ。
寒い冬だからこそ、太陽の温もりが気持ちよく感じられるし、
冬の乾いた空気は、枯れ葉や木の匂いを運んできてくれますし、
歩くたびに足の下でカサコソと音を立てる落ち葉などなど、
五感を刺激してくれる要素がいっぱいあります。
この日も、とてもいい木の香りがしてきて、しばらくそこを離れがたいくらいでした。
陽だまりの公園、陽だまりのベンチ、連日無料開放ですから。。。