芸林21世紀文庫の一冊「多田道太郎句集」。
気になったので古本で購入。
本積んで眺め飽きたか時雨来る (p68)
文庫の最後の解説は小沢信男。
解説のはじまりを引用。
「じつに、これは、これでも句集かしらん。
まず多田道太郎氏の俳句がある、のは当然として、
夫人の随筆がある。連句がある。詩がある。
知友のエッセーがある。このエッセーはこの句集が
生まれる由来を語ってもいて、
おのずから後記の体をなしています。
なにかこう、気がおけないにぎやかさで、
多田家の茶の間へ招かれたような。
こんな句集は四方を見わたしても比類がありません。
いや、待てよ。
たとえば『猿蓑』だって、発句も連句もエッセーもある。
あれは一門の撰集につき、さておくなら、
では与謝野蕪村の『春風馬堤曲』はどうか。
発句も、漢詩も、新体詩のようなところもあって、
しかも亡き友人炭太祇の句で締めている。
・・・・」
梅雨空や 多田の句集の新鮮さ
はい、初心者も一句書き添えたくなります(笑)。
気になったので古本で購入。
本積んで眺め飽きたか時雨来る (p68)
文庫の最後の解説は小沢信男。
解説のはじまりを引用。
「じつに、これは、これでも句集かしらん。
まず多田道太郎氏の俳句がある、のは当然として、
夫人の随筆がある。連句がある。詩がある。
知友のエッセーがある。このエッセーはこの句集が
生まれる由来を語ってもいて、
おのずから後記の体をなしています。
なにかこう、気がおけないにぎやかさで、
多田家の茶の間へ招かれたような。
こんな句集は四方を見わたしても比類がありません。
いや、待てよ。
たとえば『猿蓑』だって、発句も連句もエッセーもある。
あれは一門の撰集につき、さておくなら、
では与謝野蕪村の『春風馬堤曲』はどうか。
発句も、漢詩も、新体詩のようなところもあって、
しかも亡き友人炭太祇の句で締めている。
・・・・」
梅雨空や 多田の句集の新鮮さ
はい、初心者も一句書き添えたくなります(笑)。
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