和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

多田道太郎句集

2017-06-22 | 詩歌
芸林21世紀文庫の一冊「多田道太郎句集」。
気になったので古本で購入。

本積んで眺め飽きたか時雨来る (p68)

文庫の最後の解説は小沢信男。
解説のはじまりを引用。

「じつに、これは、これでも句集かしらん。
まず多田道太郎氏の俳句がある、のは当然として、
夫人の随筆がある。連句がある。詩がある。
知友のエッセーがある。このエッセーはこの句集が
生まれる由来を語ってもいて、
おのずから後記の体をなしています。
なにかこう、気がおけないにぎやかさで、
多田家の茶の間へ招かれたような。
こんな句集は四方を見わたしても比類がありません。
いや、待てよ。
たとえば『猿蓑』だって、発句も連句もエッセーもある。
あれは一門の撰集につき、さておくなら、
では与謝野蕪村の『春風馬堤曲』はどうか。
発句も、漢詩も、新体詩のようなところもあって、
しかも亡き友人炭太祇の句で締めている。
・・・・」


梅雨空や 多田の句集の新鮮さ

はい、初心者も一句書き添えたくなります(笑)。

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