和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

整理は急がぬこと。

2023-10-13 | 道しるべ
香住春吾著『団地の整理学』(中央公論社・昭和46年)を
古本で購入(200円)してあったのに気づく。
著者の香住春吾(かすみ・しゅんご)氏は、1909年京都市生まれ。

はい。家の整理でもするかと思っていたら、
本棚に購入してあった、この本が目に入る。
とりあえず、家の整理はそっちのけで開く。
もちろん。パラパラ読みです。
「紙を切り抜く」という箇所にこうありました。

「 切り抜いたら、いちおう所定の箱に入れておきます。
  『整理』は急がぬことがコツですが、
  とくに切抜きにはそれが必要です。
  後日関連記事が出た場合の取りまとめに役立ちます。・・」(p210)


はい。パラパラ読みは、つぎに、あとがきを開きます。

「・・しかし、『整理』の結果に、
 『完全』を期待しないでください。
 『完全なる整理』は存在しないからです。

 わたしたちの暮しは、常に動いています。
 『整理』はその動きに応じて起る必要現象です。

 したがって、
 きょうの『整理』は、
 あすのための『準備』なのです。

 ・・・・・
 掃除、洗濯、炊事などは、毎日くり返される作業です。
 終点はありません。そして、そのことに、
 あなたはいささかの疑問も抱きません。

 『整理』もじつは、それらと同様の『家事』なのです。
 くり返しくり返し、いつまでも永遠につづく『家事』です。

 ちがうところは、炊事や洗濯のように、きょう、いま、
 やらなければならぬ『緊急性』がないだけのことです。

 手の空いたとき、気が向いたときに
 やればよい『弾力性』を有している点です。
 はてしないことにかわりはありません。
 はてしない作業だからこそ、
 それは『家事』といえるのです。・・・  」(p277~278)


はい。「『整理』は急がぬことがコツです・・」。
このコツを掲げ、ゆっくり整理をしてみることに。


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