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和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

意見広告。

2015-09-06 | 短文紹介
日曜日に新聞の書評欄を読む。
毎日・読売・産経の3紙。

それよりも、今日気になったのが
全面広告(意見広告)でした。
読売新聞は
「平和安全法制の早期成立を求める国民フォーラム」。
こちらは、きちんと「呼びかけ人」37名の名前掲載。
毎日新聞は
「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」。
こちらは、個人名なし。そのかわりに
国会周辺のデモ日の行動予定表掲載。

ひとつの新聞で
いろんな意見広告を読めればいいのにね。
私は朝日新聞をとってないから、
古新聞がくるまでは、比較ができない(笑)。
比較できないけれど、ここには、
毎日と読売とで意見広告の比較を。

毎日新聞は、意見広告の大きい見出し
「戦争法案廃案! 安倍政権退陣!」
そして、8月30日の国会前大行動を10万人と
小さく記載しておりました。正確には
3万数千人という記事が他の新聞に出てしまったので、
写真を大きくして、その効果をねらったのかもしれません。
国会前のデモの写真が全面広告の全体の3分の2。
残り下の箇所には国会前のデモ予定表。

いっぽう、読売新聞の意見広告は
「平和安全法制のすみやかな成立を!」
副題として
「日本の生命線シーレーンを守ろう」

毎日新聞の全面広告と比べて、
読売新聞の全面広告は、
読んでくださいという、活字が並び、
図とグラフと、南・東シナ海の中国軍事基地化の各写真入り。
うん。読売新聞の全面広告は読ませます。

うん。毎日新聞のデモ予定表を、
ここに書き写してもつまんないので、
ここでは、読売新聞の全面広告の活字を
以下に引用していきます。

まずは、棒グラフの箇所を引用。
「日米安保は必要83%」
(防衛問題世論調査、内閣府・平成27年3月)

「国際情勢は? 危機がある」が75.5%
「日米安保は? 役立っている」が82.9%
「日本の安全は? 安保条約と自衛隊で守る」が84.6%


東シナ海・南シナ海を通過する日本船舶数
年間約1万6800隻

全面広告の下半分には、
日本の生命線シーレーンの図。
マラッカ海峡・南沙諸島・中沙諸島・西沙諸島
そして東シナ海。そこに人工島を建造中の様子が
一枚一枚の写真で掲載されております。

きちんと、メッセージが掲載されているので、
他の新聞で読めない方のためにも、引用してみます。

「いま国会では、平和安全法制諸法案が審議されています。
新たな平和安全法制が必要な理由は、日本をめぐる
安全保障環境が劇的に変化しているからです。
特に私たちの暮らしや経済に重要な影響を与える
海上輸送路=シーレーンは危機に面しています。
中国は東シナ海で軍事転用できる海洋プラットホームを、
また南シナ海では岩礁を埋め立て巨大な軍事基地を、
あいつぎ建設しています。周辺諸国の反対を無視し、
国際法にも違反して、力による現状変更を推し進めています。
このような国際情勢の危険性を認識し、日米安保条約の
重要性を認める世論は実に8割を超えています。
日米安保条約を真に機能させ、抑止力を高めること、
戦争を起こさせないために安保法制が必要です。
世界の50を超える国々も支持を表明しました。
国会は国民の安全と国家の安寧を守る責任を負っています。
現実に基づいた議論を重ね、平和安全法制をすみやかに
成立させるべきです。」


読売新聞は
「平和安全法制のすみやかな成立を!」
毎日新聞は
「戦争法案廃案! 安倍政権退陣!」

はい「見出し」は断然に
毎日新聞のほうが大きい。
見出しと、デモの写真とが大きいのが
毎日新聞の意見広告。
きちんと活字を読んでほしい
読売新聞の意見広告。

う~ん。どうしてもテレビドラマ
水戸黄門の印籠を出す瞬間が思い浮かびます。
番組もクライマックスに近づき
「ええ~い、面倒だ、野郎どもやっちまえ」
と、総がかり行動にうって出た全面広告。
う~ん。中国や韓国・北朝鮮では、
「やっちまえ」が勝ってしまうのですから、
世界はどうなるかわかりません。
けれども、ここは日本。
日本がどうころぶかは、心配です。

ひとつ、わからないのが
朝日新聞・毎日新聞を購読されている
方々のご意見。

私には、毎日新聞への意見広告が
「ええ~い。面倒だ。野郎どもやっちまえ」
と号令一過。総がかり行動の意見広告としか
読めないでおります。






コメント
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