耳を澄ませれば
そらのたかくやさしく
澄みとおったひびきが
私たちのもとに
おりてきているのがよくわかります
それらはたてよこ十字に
すみとおった
空気になり山河になり
楽の音になりせせらぎのおとになり
人家のけむりになり
人を恋うる気持ちになり
心からのおどろきや感動また涙となって
それぞれ私たちのいのちをうるおして
ゆくのであります
私たちはそのうるおいを受けとって
私どものいのちのふるさとを
心に想い起こし呼びおこして
私たちが
実にやさしい光のふるさと人
であることを
思い出すことができるように
なっているのです
神というふるさとは
いつも私たちとともにある
この安心のなかから
祈りを深めていただきたいと
思うものであります