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ハート・ロッカー

2010-03-06 23:23:23 | 映画


今日から公開が始まった「ハート・ロッカー」を観て来た。

ハート・ロッカー(hurt locker)とは「傷ついた者を入れる箱、棺おけ」というスラングだそうだ。

この映画は、7日の米アカデミー賞授与式で「アバター」と並んで受賞が有力視されている。
双方の監督が元夫婦というのもめずらしい。「元夫婦対決」とか言われたりして。

だからアカデミー賞の有力候補であり、また、もし受賞しちゃったら混むかも、ってことで見に行ったわけだが、

席に座ってから思いだした。

そうだった、私は戦争映画は苦手なんだった。

まぁ、いい。とりあえず見てみよう。


冒頭で「戦争は麻薬である」という文字があらわれた。

2004年、イラクのバグダッド市街。

前線に立つ爆発物処理班のリーダーがテロ行為で爆死し、代わりにジェームズ軍曹がやって来た。
アフガンでの任務経験があり、800個以上もの爆弾処理にかかわってきたスペシャリストだ。

同班の補佐役の兵士ふたりは、チームワークを無視し命知らずなやり方で爆弾処理をくり返すリーダー、ジェームズに不安を覚える。
ジェームズは爆弾処理という、死と隣り合わせの極限状態に身を置くことでしか生を感じられないかのようだ。

そういうことか。

ドキュメンタリーのような作りなので、戦争映画にありがちな敵や味方、善悪、被害者加害者といったものは希薄だ。

けれども、冒頭にあった戦争は麻薬といった心理を生み出す異常さを描いたことで
ある意味の反戦映画といえるのだろう。

ただあくまでもアメリカ目線からのものだけどね。都合の悪いところにはふれられていない。

処理中に爆弾がいつ爆発するかわからない緊張感、また砂漠の中でのテロとの緊迫した銃撃戦など
ハラハラしっぱなし、自然と力が入る。

また少年の遺体に仕組まれた爆弾を取り出すという、直視できない場面もあった。

真夏のイラクで防御服を着て爆弾処理に向かう兵士の重苦しい息づかいやすさまじい迫力の爆音など
まるで耳元で聞いているかのような臨場感のある音響がすごい。



しかしこの作品、知らなければまず女性監督が撮ったとは思えない。
女性的なものがいっさい感じられないのだ。性差を超えた仕事ってことで、それはそれですごいことなんだろうな。



ふぅ、

ここ数年でまれにみる「完璧な映画」とアメリカ・イギリスでは称賛されているようだけど
私にはそこまでではなかったな。

これは私がアメリカ人だったらベースが違うからもっと思い入れられたのかもしれないけれど。

ということで私は「アバター」に一票。

もうじき発表か、どうかな。




今日も心あたたまるひと押しをぜひ♪
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ありがとう!




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