VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

ミサワホーム、決算&新社長発表

2008年05月21日 | 住宅業界
3月決算期の大手住宅メーカーでは最後になる、ミサワホームの決算報告会があった。
(左、司会は広報の中村部長。 前には水谷現社長と竹中新社長が並んだ)

まず水谷社長(左)が決算の概要を発表、売上4092.45億円(前期比▲1.3%)・営業利益77.98億円(▲40.3%)・当期純利益3.89億円(102.9%)。まだ繰延税金資産があり純利益にその影響が出た。
今後、販売棟数が伸びずとも利益を確保する為には「事業ポートフォリオの多様化と事業構造の再構築」と
竹中宣雄新社長(右)に今期からの中期経営計画の遂行をバトンタッチした。
    
その竹中新社長が中期経営計画の内容をプレゼンテーション。
2010年度に、売上4400億円・営業利益145億円・経常利益130億円を目標に置き
コアの注文住宅は横ばいで、賃貸住宅と分譲住宅を延ばす方向。
特に分譲住宅への取組みは以下のグラフで示されたように、市場全体やプレハブ各社平均より遅れていたが
積極的に用地取得を行っているということ。2010年には1400棟を供給予定。

ポートフォリオの中で強化するのは他社同様にリフォームが中心であるが、新しい動きでは在来木造工法を新たに導入する点。
注文住宅のパネル工法より安く敷地対応力のある在来工法で、リフォームブランドであるホームイングの分譲事業を展開する。

とはいうものの、注文住宅事業の棟数は2010年も7830棟が目標。人員も縮小しリフォームなどへ投資する中、大きな目標に見えるが
10月に創立40周年を記念し発売した企画型の住宅商品「SMART STYLE 0 40」は、その選択肢の幅が子育て世代の団塊ジュニア層に支持され、6ヶ月で1300棟を超えたという。

注目したのは土地無し層で企画型住宅なのに、注文住宅の受注単価が2649.5万円(前期+1%)と落ちていない事。
面積は128.2㎡(▲0.4%)と前々期から徐々に小さくなっているのに。竹中次期社長に単価Upの理由を伺った所
「新商品は企画型だが団塊ジュニア層はこだわりも強く、お好みを積み上げていくと単価が結果的に上がった」という事。

トヨタ自動車の支援では、原価企画活動を中心としたコスト削減が▲10%の効果を出す。ディーラー各社の再編も進み
顧客の動きを見てきた現場からの新社長就任を機に、今後ミサワホームがどう展開していくかを楽しみにしたい。





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