VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

“姉歯”前後・・・マンション購入者の意識変化

2006年02月16日 | 住宅業界
      (左:【地震対策】右【性能評価書付き】について、04年→05年10月まで→05年12月以降 マンション購入者)


昨日の性能表示制度のレクチャーを受け、
リクルートの「首都圏新築マンション契約者動向調査」で分析をしてみた。

マンション購入契約者の「マンションを選んだ決め手」について
【地震対策がなされている】【性能評価書付きである】を選んだ契約者の%を
姉歯にはじまった耐震偽装問題の前後(05年11月)で、時系列比較してみた。

「決め手」の1位は【日当たりのよさ:36.8%】(04年)なので
【地震対策がなされている:8.7%】【性能評価書付きである:8.7%】と16位前後の順位であり「決め手」とは言えないスペックのようだが

時系列では、【地震】は~05年10月で上昇しているのが分かる。
これは05年秋までに、大き目の地震が首都圏でも発生しエレベータが止まったりと被害を身近に感じたからだろう。
それに比べて姉歯事件は(05年12月~)影響していない様にも見える。

一方【性能評価書】は、姉歯事件以降に高まっており
事件報道により、今まで認知されていなかったものが良くも悪くも注目されたようだ。

評価書付きマンションにも偽装があったとは言え、
やはり、消費者にとっては第三者機関によるお墨付きに頼らざるを得ない。

是非、今後は期待通りの格付けになるよう各機関には努力頂きたい。





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