VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

規制型から共感型 まちなみ景観づくりへ

2009年10月06日 | 住宅業界
住団連主催の[住生活月間中央イベントセミナー]、「規制型から共感型 まちなみ景観づくりへ」と題して行われた。
佐々木住団連専務理事がご挨拶。 会場ロビーにはまちなみ景観活動のパネル展示も。

今回のセミナーは、各自治体が策定してきた景観計画について
その定量的な規制が愛着のあるまちなみを築けるのか?という疑問を投げかけ
まちなみ景観の担い手(住民・行政など)が共感できる、まちなみづくりに取り組む[まちな・み力創出研究会]の企画。

基調講演に筑波大学の渡和由准教授「エンビジョン論としてのまちなみ景観 ー人・家・地域をつなぐ空間・場面・気配への意識改革ー」。

コンパクトな各住戸区画と大きなグリーンベルトの共有地によって、住民達から代々愛されるニュージャージー州の住宅地ラドバーンを紹介。

自宅の庭は狭い(米国では)が、庭に面したグリーンベルトを望むと広大な緑が自分たちのものである感覚。地区で自主管理。

ご自身が住んでいたアバーイン・ランチ(加州)の事例では、‘地区毎のアイデンティティとアクティビティ’の充実が街の魅力になっていると紹介。
また共感をよぶ為の策として、ご自身が企画された「つくばスタイル」も紹介。共感があってこそ、制約があると結んだ。

続いて、住団連「まちな・み力創出研究会」の上井一哉主査から「住環境形成デザインガイドライン」の報告があった。
地域が独自のまちなみを創出する為のツールとしてガイドラインを作成研究、その[キーワード]と「着目点」から解説。

街歩きを実施し、シートにその結果を記す。それが自動的にマッピングされ街の特徴が整理できる。

今後は街の特徴のキーワードを絞り込み、まちなみアーキテクトの育成やデザインへの落とし込みを進めてガイドライン作成を進めると言うこと。
他の住宅団体でも同様に「まちなみ景観評価の提案」を実施するなど、個々の住宅から街並み・景観に活動が広がっている。

と、ここで私は別件があってセミナーを退出・・・「まなづる小学校との景観まちづくり教育活動」の発表を聞くことができなかったが
小学生とまなづるの雑誌をつくる活動を通じて、街を再発見するプロジェクトを筑波大大学院正などが行ったという事。
小学生への住教育は非常に大切で、面白そうな発表を聞き逃したのであった・・・・




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