今日夫の訪問治療のため、先生が診察に来て下さったが、何時も先生と一緒に
訪れてきた男性看護師さんから「今日が最後の訪問です。お世話になりました」
と挨拶され私は驚き、とてもショックを受けた。この3月から先生と一緒に来て下さる
とてもやさしくてにこやかな看護師さんだ。そして「先日伊勢神宮へ行きました。
ご主人が長生きなさるようお守りを買ってきました」と下さった。
およそ9カ月間毎月来て下さったが、丁寧に挨拶したが、別に親しい訳ではないのに
とても淋しかった。私は自分では全く記憶がない乳児期のトラウマのためか
エキセントリックなほど淋しがりで、心理学を勉強する前には「淋しさは恐怖だった」
それなのに、過去には自分からサヨナラして人達が多かった。
自分では心の機微には敏感だと思っていたけど、相手の気持ちをあまり考えず、プロ
の心理カウンセラーなのに・・・何歳になっても私は未熟なのだと、直面した淋しさに
改めて気づいた。そして心の中で時折うつうつとする原因は、もしかしたら私自身が
招いたのかもしれない、と思ったとても寒い日だった。