ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

ヨーガと私(終わり)

2024-08-31 09:21:15 | エッセー
一往今回が最後のまとめとした。今でもありありとまざまざと思い出すのは
ヒマラヤの麓に近いインドの聖地リシケシで過ごした「珠玉のような7日間」だった。私が求めた瞑想体験を得た事で、それにより軟弱な精神状態はかなり磨かれたと思っている。その時代はアシュラムには日本人などいず、ヨー
ロッパの男性がほとんどだった。そのためか、私達3人は大変関心を持たれ
先生方からもスタッフからも大歓待された。

 その前に一週間毎日通った「シバナンダ・アシュラム」とは全く異なる
雰囲気で私達は本当に楽しかった。また、食事は朝と夜だけなので、お昼は
リシケシの街へ馬車で行き、あちこち見学しながら、いろいろなものを食べたのも楽しかったが、毎回男性達がニヤニヤしながら着いてくるのは閉口した。
 毎日のように先生達やスタッフからは食事に誘われたり、また、わざわざ
タクシーを雇って観光案内をして下さったりした。
 夕方の瞑想の後には、ガンジス河が見えるベンチで、ヨーロッパ人男性達
がギターを弾いて歌っていた。私達も誘われ片言でおしゃべりしたり、また
日本の歌もいろいろ弾いてくれ、とても楽しかった。

 何より嬉しかったのは、その頃ご高齢のため指導をなさらず、静養なさって修行者達が誰もお会いしたことがない、アシュラムの最高指導者
「スワミ・ヨーガシバナンダラ師」に、アルナ先生が会わせて下さった
ことだった。さらに、スワミ・ヨーゲシバナンダラ師は、私達一人一人に
「マントラ」を授けて下さった。それはブッダの他にインドの神様を選ばせて下さり、それを入れた世界で唯一つのマントラだった。
 私は「創造と破壊とダンスの神様シヴァ神」を希望し、私のマントラには「シヴァの神様」が入っていて、それは毎日欠かさず唱えている。
マハラジにお会いできたことは、修行中の男性達から大変羨ましがられた。
 朝夕一時間の瞑想には必ず出席し、それと共に私の魂もだんだん磨かれて
いくように感じた。
心身共に修行できた1週間で、これほど充実した素晴らしい日は、私の
人生では最高の経験だったと感謝している。その貴重な体験が、私の現在
の精神性に大きな影響を及ぼしている。私のマントラを毎朝必ず唱え瞑想を
するが、もしかしたらシヴァ神のエネルギーとつながり、心の平安や集中力
を高めることができるのだと信じている。
 長年続けているマントラや」瞑想が、私の精神性に大きく関わっている
意味深いもので、これからもずっと続けていくつもりだ。

インドへは13回行ったが、これが最期と思って訪れたが、どうしても先生
には言葉にできず、ハグしながら心の中で「長年有難うございました」と
言った。現在私はもしかしたら「人生で最も過酷な試練を受けている」の
かも知れない。でも、それも必ず超越できると信じているのは、インドで
修業したお陰だと信じている。もしかしたら見えないエネルギーは、長年
いろいろな病気をありながら長生きしている夫にも、影響しているのかも
知れないとも感じている。

★「インドとヨーガ」についての連載は過去に4回しましたが、これで
  終わりにします。ご愛読ありがとうございました。     小池能里子


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久しぶりに料理した気分

2024-08-30 14:07:56 | エッセー
 夫が入院し今日で満1か月、毎日病院へ通っているが、この天候では無理
だと休むことにした。私ははっきり認識しているようだが、行くたびに夫
の反応が少なくなるのが淋しい。主治医の先生は「できるだけ早く退院を」と、私の申し出に対して「介護体制が整っていれば、何時でも退院して良い」とおっしゃって、実は今日退院できるはずだった。
 ところが、その直後に病院から「9月3日にご主人の退院後の介護についての会議があるが、もっと早い方が良いですか?」と電話があった。
 それは従わざるを得ない重圧感で、病院側、ケアマネ、プロの介護者
家族などで行うそうだ。

 無論重要なことだが、ケアマネや、訪問治療の主治医の先生にはすべて
連絡済みだったので、それで良いと思っていたのに・・・
 そのため、どんなに早くても9月4日以降になる。
夫のクオリティ、オブ、ライフを十分考量した選択だったのに、もどかし
いが仕方がない。病院ではほとんど食べない夫だが、家に帰ったらきっと
食べてくれるはず。大きな豚ひれ肉を買って、ヒレカツの下準備をしたが
久しぶりに料理用バットを出したら、何だか嬉しくなった。
 今夜の私の分、友人に上げる分を除いて、シールに入れて冷凍庫に入れ
ながら(早く帰って食べて欲しい)と、祈るような気持ちになった。

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能里子のワンポイントアドバイス

2024-08-29 09:45:18 | エッセー
★病気は治療だけでは良くならない
 「体は心の入れもの」です。ある程度体の中の声を聴くのが必要なのは
私の考えでは「細胞の一つ一つに意識がある」と信じているからです。
 88歳と言う老体が元気なのは、絶えず体と対話しながら生きていて
そのため、決して無理することなく体を鍛え、その声を絶えず聴きながら
暮しています。昨日は渋谷道玄坂上の車道を、思わず猛ダッシュして
走り、我ながら呆れました。
※ ヒーラーのエネルギーグッズ

 いつも元気な自分に感謝したり、労らったりしながら、猛暑の中バスを
乗り継いで夫の病院へ通って丸一月。何故なら、夫は認知症のため
「こころを使うことができない」からです。あなたもよほどの状態でな
ければ、すぐ治療するだけではなく、「ご自分の心身と対話しながら
コントロール」しては如何ですか?
 それは「他力本願」ではなく、「自力本願」です。
ヒーラーとして、ぜひお勧めしたい「心の使い方」です。
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優しい運転手さんに癒されて

2024-08-28 04:55:07 | エッセー
 夫の病院見舞い帰りには、いつも一喜一憂しているが、帰りのバスの中で
その日の夫の状態を主治医の先生にご報告する。夫の態度がこのところ
可笑しく「認知症が明らかに進行している」と痛感した。
 それをバスの中でメールしていたので、バスが終点についてもまったく
気づかなかった。「お客様!」と呼びかけられ、ハッと気づいた。
 すると、運転手さんが心配そうな表情で私を見ていた、「ごめんなさい」
とあわてて降りた。

 気づいたら日傘がない、バスの中を調べている運転手さんに、ドアを叩いて
「すみません、傘を忘れたのですが」と言うと、すぐ持って来てくれ
「よかった」と、本当にやさしい笑顔でにっこりした。
「有難うございます、お世話をかけました」と言いながら(なんて素敵な
笑顔だろう、本当に優しい方なのだ)と、とても嬉しくなった。
 暗い気持ちがほっこりした気分で、(私もいつもこんな笑顔で人と接し
たい)と感じたほど、本当に素敵な笑顔の東急バスの運転手さんで
心から感謝できた。

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世界心理治療学会で発表した小池能里子のアドバイス

2024-08-27 09:06:26 | エッセー
 ★心の知能指数を高める 10年前投稿 一部修正再投稿
 IQは知能指数で、一言で言うと頭の良さで、入学試験や入社試験など
は大変必要で役立つ要素です。それに対してEQは
「Emotional Intelligence Quotient」アメリカのダニエル・ゴールマンの
著書でベストセラーになったタイトルで、IQに対してEQと造語されました。 それは一言で表現すると「人生を快適に生きるための知恵」です。
 たとえば頭脳優秀な人が、一流大から一流企業に就職し、将来を嘱望
されていたが、鳴かず飛ばず定年退職を迎えたとしたら、その人はIQは
高くても、EQが低い人かも知れません。つまり合格や入社はIQの高さ
で決まり、昇進はEQの高さなのです。何故なら、たとえどんなに頭脳優秀
でも、上からの引立てがなければ、絶対に出世は不可能だからなのです。

心の知能指数とは…
1)自己認識力、自分の内面を理解すること。(性格、考え方、行動パターン)      
2)自己統制力 、自分の感情をコントロールできること。
 (怒り、不満、攻撃心、敵対心など、他人に向けられるもの。悲しみ、悩み
 内罰心、自己嫌悪など自分に向けられるもの)
3)共感性 他人と共感したり、協調したりできること。
  (決して迎合するのではなく、主体性を持ちながら、相手と上手に
   付き合える素直さや、やさしさ)
4)プラス思考 すべての物事を前向きに捉えること。
  (その考え方の差によって、人生は大きく変化する)
5)  粘り強さ  
  どんなことでも、ある程度の辛抱や、努力は欠かせない。
   (すぐに投げ出したり、挫折したりしては、実現や達成するのは
   不可能である)
6)その要素に、私の考えではもう一つ、「感謝の気持ちを持つ」
  を加えたいと思います。

 社会で成功するのは、頭の良さだけではなく、「心の知能指数」の高さです。実はカウンセリング・ルームを訪れる方の多くは、IQは大変高くても
EQが低い方が多く、そのためにさまざまな問題意識があるようです。
  そんな方々は、失礼ながら「リコー、バカ」タイプですが、でもそんな
 方は色々な分析で自分の性格や、考え方や行動パターンをよく理解し
それらがネガティブであれば、それをどのように向上させるかについて
具体的に詳しくアドバイスを致します。すると「ご自分を向上させる方向性」が明確になるのです。

 それを素直に受け入れ、努力して下さった方は、必ずそれからの人生が
大きく好転します。自分の内面を知ることが、もっとも心の知能指数を高め
るため役立つのです。すると、すべての基本である人間関係が良くなり
あらゆる物事が、スムーズに捗ることは自明の理なのです。
 いずれにしても「自分の人生の主役は自分自身」になるために
「EQを高めることが重要」であることは言うまでもありません。
 ※ウイーン大学世界心理学会 佐々木雄二教授と

 ※などと偉そうに書きながら、「年齢の割には人間できていないな」と
 実は反省しきりの私です。
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