ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

私の断食体験 後

2024-04-30 20:19:46 | エッセー
 私はその頃はヨーガ教室二箇所、ダンススタジオを経営していたが
スタッフは沢山いたので比較的自由に動ける。そのため、どうしてももう
一度地方の環境の違う場で、断食による精神的な修行をしたいと思った。
 それから色々調べ、日本で只一つ公共の断食道場が淡路島にある事を
知った。案内書を取り寄せて、スタッフと相談しスケジュール調整し
翌年の春もう一度淡路島の「五色断食道場」へ行った。

 淡路島の「五色断食道場」は、町から離れた小高い山の上にあり、想像
以上に広大な敷地に、図書室、手芸室、体操室、大浴場などもあった。
 入所する前に検査を受けて、いよいよ12日間断食コースに入った。
そこは自動で出るお茶や水が好みで選ぶが、お水よりお茶の方が腹持ち
がよさそうな気がして、毎回お茶を飲んだ。
 予備断食から始まり、確か4日目位で完全断食に入った。
絶食状態でもウイスキー用小さなグラスで、生ジュースが1杯だけは
飲めるが、それはとても美味しかった。その次の日のお昼頃、お腹は空い
ていないのに、私はまた具合が悪くなった。すると先生がすぐいらして私の
脈をとり、血圧を測ったら何と上の血圧が60しかなかったそうだ。
 看護師さんが牛乳とカルケツト二枚を持って来て「今すぐに食べて下さい」と渡された。早速食べたら途端に元気になり、食べることはすぐにエネルギーになり凄い事なのだと実感した。

 2回目もまたドクターストップになり、しょげ返る私に先生は「あなたは
至って健康体だから断食(ほとんどの人が病気の治療のため)をする必要
はないから、体がマイナスの反応をしたのでしょう。明日から復食
(元の食事に戻るために食事)になりますが、気にしないようにね」と
慰めて下さった。復食3日目になると、マイクロバスで街まで連れて行って
くれる。大勢の仲間とワイワイ言いながら、街での散歩は楽しく、道場には
内緒だがみんなはお店に入りうどんや、お団子を食べたりするので、私は
本当にビックリした。

 また山でわらび取りをしたのは生まれて初めてで、とても楽しかった。
残念ながら完全断食は2度ともたった1日だけだったが、私の体が受け付け
ないので「自然環境の中で良い体験ができただけでも良かった」と諦めた。
 帰る日はマイクロバスで街まで送ってくれるが、皆さんが手を振って
見送ってくれた。達成できなかった断食体験は、私の人生にとって忘れ
られない懐かしい思い出になった。

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昔の断食体験記(前)

2024-04-30 02:23:18 | エッセー
 私が40歳代の頃にヨーガ指導者として、また精神力を強くするため、体
の中をきれいにするため、二度の断食体験をしたことがあった。
 一度目は名古屋の市にある内科医院の「西式健康法」の断食道場へ
男性のヨーガ友達と3人で参加した。そこは名古屋市の街中にある断食
道場兼内科医院で、到着するとすぐに水が入った一升瓶を2本渡され
「一日に必ずこれだけの水は飲むように」と指示された。
 その日から予備断食が始まったが、確か生の野菜だけの夕食だった。
でも、覚悟をしているためか、思ったよりお腹は空かなかった。

体操の時間も二回あり、お風呂は西式健康法の温冷浴で、お湯と水に3分間
ずつ浸かるように指導された。季節は秋で私はとても水風呂などは入れず
足先をちょっとつけただけだった。家にいるときから朝食を職を抜く予備
断食をしていたため、3日目に水だけの断食に入ったが、次の日私はまったく動けなくなった。先生の診断で、「これ以上は危険」とドクターストップ
がかかり、完全断食はたった1日だけで終わった。
 太っている人はそうでもないようだが、体には大変なストレスだそうで
すぐ復食に戻った。私は少しづつ食べ始めたが、男性達はまだ絶食を続
けていて、覚悟の上かあまり辛そうではなかった。

 男性達はすべてスケジュールをきちんと行ったが、その間ひげはまったく
伸びかった。残念でならなかったのは、私だけ僅か一日で挫折したことだ。
今よりずっと体重が少なく血圧も低かったが、いたって健康だったが、わざ
わざ名古屋まで行ったのは、都内にもあるがきっと家に逃げ帰るような
気がして、わざわざ遠方まで行ったのに、ドクターストップで、すぐに復食
に戻ったのは、がっかりした。 でも、断食をするためには沢山水を飲ま
なければ、命に関わるそうだが、ほんとに水は沢山飲めた。
 また、その間名古屋城で菊祭りがあり、3人で見に言ったが、帰りに
お茶も飲めなかったが、どんなことにも、飲んだり食べたりする楽しみ
がついているのだと改めて感じた。結局張り切ってトライした断食は
失敗に終わった。

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都会病

2024-04-29 07:22:54 | エッセー
そんな言葉はないがと思うが、私達老夫婦はまさしくその患者だ。
 よく見る番組昨夜の「ぽつんと一軒家」を見て毎回感じていたが
同世代の女性が一人で農業をやりながら、楽しそうに暮しているのに
驚嘆した。自然も大好きだが、それはたまに行くだけで充分だ。
 誰もいないあんな山奥で、生活しているなんて私はどうしても考えら
れない。淋しがりで臆病なので、地方での講演はアシスタントがいない
ときは、必ず部屋中の電気をつけて寝た。ヒーラーになってからは部屋
を清めて眠ったが、決して熟睡など出来なかった。

 私達夫婦は賑やか好きで、都会の雑踏が好きだ。子供達が小学生の頃
田舎の経験がないので、福島県にあった兄の奥さんの実家、農家へ泊まり
に行ったことがあった。トイレは外で驚いたし、家中にご先祖様の写真
が飾ってあり、二泊の予定だったがとても耐えられず、急用が出来たと
失礼したことを思い出した。私が住んでいるのは梅丘駅前通りの商店街
なので、夜中でも人が歩いている。そううるさくもないし、適度に人が
歩いている。さらに我が家は改札口まで、私の短い脚で160歩、交通
の便もよく時間のロスがない。だからこの街が一番好きだ。
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今朝は良いお天気

2024-04-28 06:08:07 | エッセー
 目覚めたのは4時、最近セミナーのための神経が高揚しているので、朝早く
目覚めたり、夜中に覚醒したりすることがある。
 もともとあまり強くない神経の持ち主の私が、こんなに長生きするなんて
思わなかったのに、まだ元気で生きてる。
 
ベランダに出て深呼吸するが、どこかであまり聞いたことがない鳥が鳴いて
いる。昨夜友人を夕食に誘ったのは、タケノコや蕗を煮たからで、そんな
私を「すごくえらい」と褒めてくれた。料理好きなので面倒くさいと
思ったことはないし、それが夫を長生きさせている大きな原因だと思うと
とても遣り甲斐がある。ご夫婦らしいが朝から大荷物をもって、大きな声
で話ながら駅へ向かっていた。ゴールデンウイーク二日目、さて、今日は
どんな日になるかしら?


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世界心理治療学会で発表した小池能里子のアドバイス

2024-04-27 09:36:24 | エッセー
 ★ポジティブな心のクセをつける 
 明るく楽観的な人は、たとえ失敗したり、嫌なことがあっても、心の中で
(これを何時までも引き摺っていると、気持ちが暗くなるからできるだけ
早く忘れよう)と努力したり、(自分はいつも運が良い方だから、必ずうまくいくはず)と、気分を切り替えるので、心に負担がかかりません。

 ところがマイナス思考や、心配症の人は、その問題をなかなか忘れられ
ないため、いつも心に負担がかかるのです。ストレスは消化器系(胃や
腸など)に悪影響を及ぼしますので、胃が痛くなったり、下痢をしたり
するようです。気持ちが暗くなると、体が敏感に反応しますので、自分
でもどちらかというと悲観的だなと感じる方は「もう過ぎたことだから
忘れよう」とか「この状態が永久に続くわけではない」と、割り切る
ようにすると、気持ちが大分軽くなることでしょう。

 時は恐ろしいようにどんどん流れて行きますので、「今が大切だから
不愉快な気分はできるだけ早く断ち切ろう」と、あまり考えない
「心のクセ」をつけることをお薦めいたします。
 明日は明るい日と書きますので、「不安や心配を希望や期待」に
変換して、できるだけ明るく楽しく過ごしましょう。

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