ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

「オランダ・ライデン」国際心理学会の思い

2018-06-12 06:35:48 | エッセー
 新聞を開いたら一面にドイツのノイシュバンシュタイン城が、目に飛び込
んで来た。そこへ行ったのはもう何年前のことだろう?
それは、オランダの「ライデン」で開かれる国際心理学会に参加するため
友人と二人で行った。その国際心理学会は早稲田大学の心理学系のツアーだったが
友人はその目に二人で別行動でドイツを観光しようと言い、私もそれに賛同した。
ドイツのフランクフルトに着いたのは、日本時間の真夜中だったが、空港のそばの
ホテルは、空港自体が森の中にあるためか、信じられないほど静かだった。
日本時間は真夜中で私は疲れていたのに、タフな彼女は「せっかくドイツへきたの
だから、ビールを飲みに行こう」と、ホテルにチェックインしてから、すぐに外にくり
出した。なかなか店は見つからず、ようやく見つけたビヤホールで飲んだビールは
それは、それはとても苦くて、私はとても飲めなかったのも懐かしい思い出だ。

それから観光バスに乗り、有名な「ロマンチック街道」を観光し、ノイシュバン
シュタイン城も見たが、格調高く本当に美しいお城だったのも、周りの情景とともに
忘れることはできない。それから、ドイツ内を二人で観光したが、その頃私は体力が
なかったが、友人は本当にタフで、私はときどきどこかのお店か、街角で待っていた。
 また忘れられないのが、ミュンヘンの世界一大きいビアホールだったが、まるで
体育館のようだった。私達の隣の席は家族で飲んでいるようで、祖父母、孫、その両親
達らしかったが、大きなジョッキで楽しそうに飲んでいたが、話しかけられて、英語が
流暢な友人は、私を差し置いて一人でしゃべっていた。



ライデン会場の「チューリップホテル」は、田園地帯の真ん中にポツンと立っていた。
早稲田大学の心理学系のツアーには、北京も参加したので、顔なじみの教授達も何人も
いて、缶詰状態だったが、多分3・4日間ぐらいアカデミックで和やかな日だった。
 その当時WHOの事務局長の精神科の医学博士中島先生も講演なさったが、フランス人
の奥様と仲良くなり、私と友人は毎日中島先生ご夫妻と同じテーブルで、毎回食事を
ご一緒した。フランス在住の先生からその度にいろいろな国際情勢など、興味深いお話を
伺ったが、WHOでは「健康の定義に、スピリチュアルを加えることが議されたが、オランダ
など先進国の強硬な反対で、今回は却下された」ことを知った。
 
 
 中島先生は「スピリチュアルは絶対に加えるべき大切な要素、近い未来には必ず加えら
れるはず」とおっしゃったが、未だにWHOの「健康の定義」には加えられていないようだ。
 中島先生は数年前に亡くなられたが、明るくとても気さくな方だった。
 ノイシュバンシュタイン城の写真から、懐かしいオランダの国際心理学会での講義
さまざまな交流、また地元の教授のご自宅に招かれ、楽しいパーティなど、色々思い出し
とても懐かしく、何だか胸が痛くなるような夜だった。
 それにしても・・・「あの頃に比べたら、今の方がずっと体力がある」と、改めて思い
私スゴーイと、ちょっとびっくりした。
コメント
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