迦羅求羅虫

小さな寺の日々の出来事

いわき市内の避難状況

2011-06-27 09:08:30 | 原発
いわき市内の避難所にいる人の数は、26日現在で277人。
うち市内の人が170人、市外からの避難者が107人。
一頃に比べればだいぶその数が減りました。
何度か炊き出しに行かせて頂いたいくつかの避難所も、そのときの半分以下。
市借り上げのアパートや、仮設住宅への入居が進んでいるのでしょう。
仮設に入ってもらい決められた義捐金を渡して一応の支援は終わり、というのが
行政の手順なのかもしれませんが、課題はたくさん残ります。
3か月以上にわたっている避難所生活もおつらいでしょう。
ようやく復興庁とやらができたようですが、遅いですよね、国の取り組み。

原発事故で県外に避難された方たちが戻ってきて、いわきに居を求める人が多いそうです。
不動産物件はアッというまにうまってしまうとか。
故郷に帰る時のために少しでも近いところに、という心情のあらわれかな。
原発の作業に従事している人も多いですしね。
週末の居酒屋さんはかなりの繁盛だそうです。
過酷な作業に疲れて帰って仕事のウサも晴らしたいところでしょう 
知人は東電の一次下請け会社に勤めていますが、神奈川にある本社は事故後
現場の切り捨て見え見えで、地元営業所を独立採算制にしてしまったとか。
浪江町にあった事務所を自宅に移し、離散していた社員を探し出し、
原発の収束作業の一端を担っています。
東電からの支払いはいつになるかわからないそう。
直接原子炉建屋に入るような仕事ではないけれど、
現場が安全、かつ円滑に作業をすすめるための環境を整える上での、
とても大事な仕事をしています。
だけど、今、仕事があっても、その先はどうなるかわからない。
今は規制がより厳しく(前はどんなテキトーなんだよ)、
被曝の上限を超えてしまうと仕事を続けられないし、そうなると
社員に給料も支払えないので心配だと話していました。
ストレスもマックスに近い。
身近にそういう話がいっぱいあります。
複雑です・・・。

さて、そんな状況で入ってくる人もいるわけですが、
一時的に避難した若いお母さん、赤ちゃんや小さな子どもたちが
帰ってこない(これない)例がたくさん。
自分の家に単身赴任しているようなお父さんたち。
わが家も、孫たちの帰宅時期を考えると悩みはつきない・・・
アクアマリンのあざらし、クララ母子は帰って来たのにね。

私の一番大好きな色と形のアジサイがきれいになってきました。