迦羅求羅虫

小さな寺の日々の出来事

誕生会

2013-12-25 22:28:33 | 家族
末っ子、れんちゃんの1歳の誕生日は12月18日。

その日は、パパもじいじも忙しくて留守になってしまったので

昨日の夜、みんなが集まっての誕生会となった。

山形の咲すけも久々に帰ってきてそれはそれはにぎやか。


え、世間はクリスマスイブ?

いえいえ、わが家の場合はれんちゃんの誕生パーティなのよ。


パーティのためケーキとKフライドチキンを用意して・・・って

だからぁ、決してクリスマスではありません。

れんちゃんを初めとして子どもたちにはみんなからプレゼントが用意され・・・。

いやほんとに、クリスマスパーティではありませぬ。

確かにお菓子のつまった長靴もそこにはありましたけどね。

まあそれぐらいは良しとして下さいませ。


あみにーはれんちゃんも食べられる優しいケーキを作り、

私も得意の豚肉とプルーンのワイン煮という重たい料理を作り、

久々に家族が集まって楽しいひとときでした。

ちびっこれんちゃんも2歩ほど倒れこみながら歩きました。


そして、今夜はうってかわって静かです。

なぜか幸せと裏腹の寂しさが募ります。

これはいったいなんでかな?

そんなマイナー気分の私を慰めてくれるのは

この子。




今年もあとわずか。

明日は総代会。

残りの日々も慌ただしく過ぎていきそうです。

皆さま、お体に気を付けて。









不具合

2013-12-22 17:01:13 | つれづれ
昨日の夕方、住職がお風呂に入っているとき

追い炊きをしようとしたら、突然できなくなっちゃった。

洗面所もキッチンもお湯が出なくなった。

給湯の何かに不具合があるらしい。

夜間にも関わらず、連絡したらガス屋さんが来てくれて、

でも原因はメーカーに見てもらわないとわからないという。

おかげで、私とつくりんはお風呂に入れず。


その後、テレビを見ていたらいきなりBSが見られなくなった。

何が何だかわからない。

こういうときは、いつも息子や近くに住む義弟に頼むんだけど

二人ともあいにくいないんだよなあ。


そして今日、テレビのほうは弟が来てくれて設定しなおしてくれた。

一方お湯は、明日メーカーさんが見てくれるまでダメなので

今夜は、今から湯本温泉に入ってきま~す。

近くてもめったに温泉は行かないので、それはそれで嬉しいけど、

ほんとに明日には直るかしら。

この寒いのにお湯が使えないのは困るなあ。


昔、我が家では、薪や石炭でお風呂を焚いていた。

それは私たち子どもの仕事で、大変だったけどけっこう楽しくもあった。

犬を抱いて、火を眺めながらいろんなことを空想したり。

ボンボン石炭を放り込んで、お風呂をぐらぐらと煮え立たせたこともあったなあ。


おっと、そろそろ行ってきます。

連休だから混んでるかもね。



雨ですねえ

2013-12-20 08:47:48 | つれづれ
昨夜来の雨。

雪ではないのがまだいいのかな。

今日は新しい冷蔵庫が届くんですよ。

雨だと、搬入大変だし。

前の冷蔵庫は20年使ったけど、ドアが壊れて

開け閉めにちょっとしたテクが必要でした。

階段下の限られた場所に置くので、奥行きがあまりなくて

希望していた容量の大きいやつはダメ。

中身もきちんと整理してスリム化をはかれってことね。

つねに食べ物をためこんで結局はダメにしてしまう私には

いいことかもしれない。


さて、一昨日、東京教区のボランティアの皆さんに合流して

仮設住宅でたこ焼きをやりました。

私は出られなかったけど。

美味しくできて予定通り終わることが出来て、

協力して下さった門徒さんがたには感謝です。

昨日、自坊の同朋の会があってその話が出ました。

次回は「お好み焼きがいいな」という要望があったとか。

う~ん、たこ焼き隊からお好み焼き隊ですか~。

これは難しい注文。

来年の4月の話だけど、今から策を練らねば。

やると決めた限りは喜んで頂きたいしね。


避難してきていわきに住んでいる方々、そしてそれを受けいれている地元の方々。

時間が経つにつれ、双方ともにいろんな声が漏れ聞こえてきます。

門徒さんがたも例外でなく、様々な思いがあって、そんな心情を吐露してくれます。

それら全て肯定も否定もできません。

そういう思いのはざまを生きているのが私たち人間。

見えない手錠をはずすまで

2013-12-17 23:46:59 | 様々な問題
会議で京都にいます。

本山の視聴覚ホールで、狭山事件の映画、

「SAYAMA見えない手錠をはずすまで」を

見ることができました。


事件から50年。

犯人とされた石川一雄さんの苦難の日々は

まだ続いています。

映像の中で、布川事件の再審無罪の喜びのあとの、

一雄さんの表情がせつなかった。


お連れあいの早智子さんとのやりとりが胸にしみて、

無性に早智子さんの声が聞きたくなり、

終わってからつい電話してしまいました。

久々の懐かしい声につい涙。

どうか今度こそ再審の道が開けてほしいと

強く思いました。

映画、機会がありましたら、ぜひぜひご覧ください。



支援物資

2013-12-16 10:42:32 | 3.11
大阪教区坊守会様から、お水を送って頂きました。

ありがたいです。

わが家でも、子どもたちの飲料水は市販のペットボトルを利用しています。

大人はともかく、やはり少しでも心配のないものをと親心、じじばば心です。

でも、現状の水道水があぶないというわけではないです。

検査は十分にされていますし、もちろん結果も検出限界値以下です。

とはいえ・・・・やはり不安心はぬぐえないのです。

食材も子どもの口に入るものは、せめて家で食べるものぐらいはと、

産地を考慮に入れます。

これは、人それぞれの感覚で、今の検査結果の数値を良しと受け入れるなら、

それはそれで、たぶん、問題無いのでしょうけれど。

今、つくりんが通っている幼稚園は

そういったことにかなり敏感に対応してくれていますが、

小学校になればそうはいきません。

どこで「納得」の線を引くかは、むずかしいところです。


なので、毎日使うお水はありがたい!

ずっと前ですが、九州から視察に来られた坊守さんは、

地元の水を2本リュックに入れて来てくださった。

さぞ重かったことだろうと思います。

そのお気持ちが、とても嬉しかったです。


昨日は、鹿児島からサツマイモがどっさり!

お寺でやっている幼稚園の子どもたちが掘ったものだそうです。

あちらでは「カライモ」って言うんですね。

あさって、久々に仮設住宅に、たこ焼き隊が出動しますので

持参して皆さんにお分けしたいと思ってます。


不用品(思い出)を捨てにいく

2013-12-10 13:19:46 | つれづれ
とうに亡くなった両親の居住していた離れを取り壊すことになった。

chihirockが2階に住んでいるものの

空いた部屋は物置状態。

それがどんどんたまる。

ざくっと整理しただけだった母の荷物。

母が処分できなかった父のものも含めてけっこう大量に残っていた。

私自身、気持ち的にも整理がつかずそのままになっていたけれど、

覚悟を決めて処分することに。

もっとも今までやらなかったほうがおかしいんだけどね。


きのうは、ひとまず空にした箪笥4棹を

業者さんに来てもらって処分した。

ひとつは私の嫁入り(嫁に入ってはいないけど)道具の洋服箪笥。

そしてきょうは、市の処分場にいくつか持ち込み。

晩年、二人の趣味だった油絵をひとまとめにして持っていった。

搬入ゴミを収容する巨大なホール(?)に、それらを投げ入れるとき

胸がキューンとなった。

こういう作業って、なかなかしんどいね。


まだまだたくさん不用品の処分をしなければならないので

リサイクルも含めてその分別が大変。

生きるって、かくもたくさんのゴミ(というには切ないもの多し)を

生み出していく行為なのね。




奈良・大阪研修

2013-12-09 22:29:06 | 様々な問題
仙台教区の研修で、奈良の「水平社博物館」、

大阪の「リバティ大阪・人権博物館」に行ってきました。

この二つは、3年ほど前にも同じ協議会の研修で行ってきたところですが

新しいメンバーにもぜひ行ってもらいたいとの願いで再度の企画。

行くたびに身の引き締まる思いでお話を聞かせていただいてます。


花巻、仙台、福島とそれぞれの空港を飛び立って伊丹で集合だったのに、

花巻、福島は霧で飛行機に遅れが。

結局時間もばらばらになってしまいました。


奈良は橿原神宮駅からタクシーでスタート。



博物館では、館内展示の説明をお聞きした後、近隣のフィールドワーク。

初めて行った25年前とはだいぶ環境が変わって、

お寺のまわりはすっかりきれいになり、公園化している。

駐車場に、修学旅行のバスが3台止まっていた。熊本県の学校のようだ。


西光寺にある西光万吉さんのお墓。

芸術肌の人だったということを今回再確認。

そして、の人々も、時代の流れに抗しきれず

右傾化していかざるを得ない事実も。

彼もその一人だった。




燕神社から望む葛城山。

その近くには、「橋のない川」のモデルになった集落があるという。





さて翌日は大阪浪速区にあるリバティ大阪へ。



10時の開館を待って、こちらも小学生や高校生が人権学習をするために

集まっていた。




リバティ大阪は今大変な困難の中にある。

副館長さん、前学芸員さんの説明によると、

某大阪市長の鶴の一声で、今年の春から運営費、維持管理費のほとんどを占める

市の補助金が全額カットされてしまったとのこと。

その理由は、

内容が差別や人権に特化しすぎており、

子供たちの夢や希望をあたえるものになっていない。


はあ?? 差別や人権に特化って・・・ここからそれをとったらどうなるの?

現在は、カンパや寄付を募っているという話だけど、今後の運営が危惧される。

スタッフも整理され、開館日や時間も制限している現状。

でもここはさまざまな差別と向き合い、人が人として生きることはどういうことかを

教えてくれる素晴らしい学びの場だと思う。

スポンサー制やサポーター制を導入してがんばっているリバティ大阪を

応援しましょう。


フィールドワークでは、辞めざるを得なかった学芸員のOさんに

地域の歴史を丁寧に説明していただきました。



差別の中を生きながら、時代に必要とされた類まれな職能集団であるという事実に

目を見張る思いでした。







門出

2013-12-03 08:28:20 | つれづれ
12月に入って穏やかに晴れた日曜日。

あみにーの弟くんの結婚式に

家族みんなで参列させていただいた。

会場併設のチャペルでの式に興味しんしん。

なるほどなあ、みんなあこがれるわけだよねえ~。

外国人の優しそうな牧師さん、オルガン生演奏、生讃美歌、トランペット生演奏、

光の中で上からふわふわと降ってくるフェザー・・・。

いちいち感心してきました。


お嫁さんのご実家は、震災で大きな被害を受けました。

家は津波で流され、お母さんとおばあちゃんが亡くなられ、

お父さんは九死に一生を得たものの、

もともと病気だったところに長時間海水に浸かりお体が不自由に。

当日は車いすで出席されていたお父さん。

でも、娘さんとともにバージンロードを歩くときには

ゆっくり一足ずつではあるけれど、最後まで歩かれて

弟くんに娘さんを手渡した。

事情を知る列席者はみな涙ぐんでいました。


ウェディングドレス姿の美しい娘さんの姿を

亡くなられたお母さん、おばあちゃんもどんなに見たかったことでしょう。


薬剤師さん、看護師さんとしてがんばる二人。

お父さんを助けて、そして幸せな家庭を築いてね。