迦羅求羅虫

小さな寺の日々の出来事

今頃びっくり

2011-07-25 10:31:49 | つれづれ
夜中の地震で飛び起きました。
相馬で震度5弱。
夜中はほんと、やめてほしいです~。

びっくりはその地震のことじゃなくて、
本堂裏手に12畳ほどの部屋が2室あるんですが、そこが傾いてる!?
って、娘が言うんですね。
実は娘が主宰しているヨガのワークショップがありまして、
以前は市の施設を使ってたんですが、震災の影響で会場の都合がつかず。
そこで再開した今月から、臨時に寺を会場にしたのです。
ヨガって最後にマットの上にあおむけに寝て瞑想タイムみたいなので
終わるらしいんですが、その時に、参加していた人に、
「部屋が傾斜してるみたいなんですけど」と、言われちゃったらしい。

もちろん寺の集まり以外では普段は使わない部屋なので、全然気付かなかったんですが、
そういう目で確認してみると、確かに。
とくに北側の角に向かって下がってるような感じです。
そこで外に回ってみると、あらら (@_@)









こんな状態になっており、心なしか建物全体が、
斜めになっているような・・・。
う~む、どうしたものか (-"-)

見ましたか?NHKスペシャル「飯館村」

2011-07-23 22:16:15 | 3.11
NHKスペシャル「飯館村 悲劇の100日 人間と放射能の全記録」
見終わったところです。

福島の人々以外には、関心無いでしょうか?
食卓にのぼるかもしれないセシウム汚染牛肉問題の方が重要かもしれませんね。

ずっと泣きながら見ていました。
ふるさとを奪われることがどんなにつらく苦しいことか、
体が震えるほどの悔しさとともに。

緊急のお知らせ「お寺に泊ろう 京都&兵庫」

2011-07-22 12:21:02 | 行事
「お寺に泊ろう 京都&兵庫」

小学4.5.6年生対象

期間 8月18日~28日(10日間)

交通費、食費、宿泊費無料

参加費1000円(国内傷害保険に充てます)

福島駅集合



昨日届いた案内です。
締め切りがすぐなので、厳しいかもしれませんが、
ご覧になった方、拡散して下さい。
とくに福島県中通り、浜通り地域の方々へ。
画像クリックで大きくなります。





マゴマゴしてました

2011-07-20 08:32:31 | 家族
皆さま、台風の影響はいかがだったでしょうか?
昨夜はいわきも大変な雨でした。
庫裏の裏手は、10数年前の7月の集中豪雨で崩れたことがあるので
大雨が降ると心配です。
そのときは、下の家の窓上まで土砂がかぶさったんです。
すごい音がしてほんとに恐ろしかった。

一夜明けて、まだ大雨警報が出ているようですが、晴れています。
またこの後雨になるのかなあ。
どちらもこれ以上被害がでないといいのですが。
どうぞお気をつけ下さい。

昨日まで1週間近く留守しておりました。
次男夫婦の赤ちゃんに初お目見えしてきました。
先月の長男のところに続いての孫の誕生に、マゴマゴしている私です。
伸びたり縮んだり、もにょもにょ動くちっちゃな手足。
見ていて飽きないですね。

一足先にお嫁ちゃんのお母さんが来ていました。
自宅も耕作地も計画的避難区域内にあるお嫁ちゃん実家は、
今、避難生活をしています。
本来なら、今の時期はタバコ畑の仕事で大忙しだそうです。
実家に帰っても迷惑になるということで、お嫁ちゃんは
札幌での出産を決めていました。
当然お母さんも出産の手伝いには行けなかったのです。
だから何とか日にちのやりくりをして私が付き添うつもりでした。
ところが、原発問題が起きてお母さんに思いがけずも空いた時間ができました。
ひとまずお嫁ちゃんと赤ちゃんにとっては、お母さんが
しばらくそばにいてくれるのは有り難いです。
私も安心です。

お母さんは、放射能の内部被ばくの検査をするための資料となる
調査書みたいなものを書いていました。
かなり事細かに記載するもののようです。
外で何時間過ごしたとか、何を食べたとか。
細部まで思い出すのは難しいですよね。

私がいる間はお天気が今一つだった北海道。
夏休みに入り、これから福島県の多くの子どもたちが、
次々と足を踏み入れることでしょう。
でっかい大地と青い空のもとで美味しい空気いっぱい吸って帰ってきてね






子どもたちを放射能からまもろう!

2011-07-11 08:34:15 | 原発
仙台教区教化委員会からの緊急要請です。
今後もきちんとした形を作った上で継続していく支援になると思います。


<子どもたちを放射能からまもろう!>

仙台教区教化委員会から支援カンパのお願い

震災から三ヵ月が過ぎ、未だに被災地では困難な生活が強いられています。
特に、福島第一原発の事故は、いまだその収拾さえも見えず、その被害はますます拡大しつつあります。
とりわけ、多くの子どもたちが放射能汚染に日々脅かされています。そういう中で原発周辺地域である福島県「浜通り」と「中通り」に住む子どもたちを放射能からまもろうとの動きがあります。それは現在、放射能の下で生活している子どもたちに、せめて夏休みの期間中だけでも、汚染地域外(北海道等)で一定期間生活してもらおうという計画です。そのことによって、子どもたちの現在受けている内部被爆を軽減、あるいは除去できるということです。そのために、緊急に支援を必要としています。

仙台教区中組のお寺さんから上記のお願いがありました。具体的には三期に分け、一期間は1週間から10日ほどで、三期間で合計150人を予定し、支援金は旅費として使用されるということです。
仙台教区教化委員会として、教区内の福島県の子どもたちを放射能からまもりたいとの要請に応えるべく、皆様に緊急の支援を呼びかけいたします。
どうぞご支援よろしくお願いいたします。

    2011年6月23日 仙台教区教化委員会




                      子供たちを放射能から守ろう
                      真宗大谷派仙台教務所 担当 張崎 
                      022ー297ー2824(仙台教務所)

ふるさとで生き続けるということ

2011-07-10 12:22:49 | 家族
昨日も暑い日でした。
妹と福島市へ行ってきました。
相馬在住の母方の叔母が県立医大病院に入院したのでそのお見舞いに。

福島市に住む末の妹と待ち合わせていたのですが、
家族バラバラで避難生活をしている母の実家の叔母や
従弟とも会うことができました。
震災以来会うのは初めてだったので、思いがいろいろとこみあげ
涙がこぼれました。

今朝の新聞には、「縮む福島県」という大きな見出しで、
特集記事が組まれていました。
原発の収束から終息までの工程表が示す気の遠くなるような長い時間。
私たち福島県民はこれからどう生きていけばいのか。
昨晩のNHKで原発特集番組がありましたが、
私たちにとって救いになるような言葉は見当たりませんでした。

絶望のあまり自ら命を絶つお年寄りがいます。
出荷した肉牛から基準値を超えるセシウムが出たと嘆く人がいます。

親潮と黒潮がぶつかる豊かな漁場をもつ福島の海。
私たちを育んできた美しい大地。
故郷はこの私の血肉となって脈打っています。
他県の人たちから、この風景、産物、そして人までが、
疎まれ拒まれている現実も少なからずありますが、
どうかここで生きる人たちをこれ以上追い込まないでほしい。

「私たちは東電の補償ではなく果物を売って自前で生きていきたいのです」
果樹農家の人の言葉です。


そして、昨夜。
札幌の次男夫婦に赤ちゃんが産まれました。
陣痛が長く続いて苦労したようですが、母子ともに元気!
女の子です。
新たないのちの誕生。
ほんとうにありがたいことです。

3月11日、この赤ちゃんはママのおなかの中にいて、
たまたま帰省していた川俣の実家で、訪ねていた私たちとともに、
あの恐ろしい揺れを経験しました。
その日やっとのことでいわきへ戻り、15日の3号機の爆発のあと、
ようやく彼らは札幌に脱出できました。
私はおなかの赤ちゃんのことがず~っと心配でした。
だからなおのこと、無事の誕生は大きな喜びです。

一足先に産まれた長男ベビーとは、ちょうど1カ月違い。
二人とも、お母さんのおなかの中で大変な経験をしたけれど、
よく元気に育ってくれました。
次男ベビーが、この先、ママの生まれたあの家へ
連れて行ってもらえることは、おそらく無いでしょう。
でも、大人である私たちは、この福島に生きる子どもたち、
福島につながる子どもたちが、
そのことを誇りとして生きていける、そんな故郷を
踏ん張って作っていかなければなりません。

「がんばろう」「がんばれ」
これらは人に言う言葉でも人から言われる言葉でもないんだな。
自分自身に呼びかける言葉なんだな、と思います。

「がんばっぺ、私」

吐いた言葉からその人の本質が見えてくる

2011-07-05 10:55:35 | つれづれ
確かにね、被災地や被災者の現状に対して、必ずしも好意的な感情ばかりではないのは承知しています。
人間ですからね。
一般の人が何を言おうが、そのまま容認できないことも中にはあるけれど、それはそれで仕方のないことと思います。

けれど、立場のある人が、その立場に乗じての発言はどうなんでしょうね。
つい先日就任してまだろくにその責務を果たしていないのに、自らの言葉で辞任にあいなったエラいお方。
自分勝手な上下関係をふりかざし、指摘されれば自分に都合のいい言い訳をする。
こういう人って、いっぱいいるんでしょうけど、報道を見ていてやっぱりイヤな気分になりました。

復興までの道のりは、ほんとうに地道な作業の連続だと思います。
被災地自身が試行錯誤しながら血のにじむような努力をしていることは言うに及びません。
もう4か月、とも思いますが、考えてみればまだ4カ月、なのですよね。
すべてが現在進行形。
権力を振りかざすパフォーマンスの前に、真摯に被災者に寄り添う心があれば、
あのような発言は出るべくもなかったでしょう。
B型だからでもなく、九州人だからでもなく、彼の資質の問題でしょうね。

あの松本治一郎につながる人が、上下関係にこだわったり、
立場上の権力をひけらかすような態度に終始したのは笑止。

今日も暑いです。
避難所で暮らす人たち、教室に籠る子どもたち、
原発の作業員さん、ボランティアで瓦礫の片づけをしている人たち、
復興のために知恵を絞っている皆さん、
みんなみんな熱中症に気をつけて。




7月 何も終わらず、始まらず

2011-07-01 09:18:07 | 原発
福島市の子どもたちの尿から、セシウムが検出されたというニュース。
心配が現実となりました。
もちろん微量だそうです。
微量というのがどの程度を指すのか分かりませんし、
親にとって微量で済む問題ではありません。
そしてこれは今回検査をしたこの子たちだけの問題ではないです。
もっともっと多くの子どもたちが同じような状況に置かれています。
国や自治体は結果を恐れず子どもたちを優先的に検査してほしい。
それにともなった対策を早急にとってほしい。

幼稚園児ぐらいの子だと、1週間程度、放射能の影響の無いところで生活すれば
傷ついた細胞が修復できるという話を聞きました。
疎開したくてもあての無い人、そのための資金の無い人もいます。
何とか、救済の手立てを考えてほしいです。
もちろん民間NGO、個人レベルで動いている人たちもいると思いますが、
まだまだ周知もされず、そのようなサポートを受けられる子どもたちは少数でしょう。

国が安全と言ったから再稼働すると、どこかの県の知事さんは了承したようですが
この知事さんや再稼働を熱望している首長さんは福島県に来て見ればいい。
安全なんかどこにもないよ、今の生活に安心なんか出来ないよ。
国や電力会社が補償も含めて収束対策に汲々としている福島を
本当に見ているのか?
見て見ぬふりをしているんじゃないのか?
子どもさえ救わないんだよ。
ごまかしつづけるんだよ。
東電の株主総会の茶番にも笑えたけど、いったいどうなってんの?
日本って。
日本人って。