俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。
◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●技法俳句010・平仮名表記02・久保田万太郎
○「あきくさをごつたにつかね供へけり」(久保田万太郎01)
○季語(あきくさ・三秋)
【鑑賞】:秋の花を乱雑に束ねて供えました。亡くなった友人の忌日に詠んだ句です。秋の花はこまごまとして決して主張せず、弔いの花としてはぴったりでは。吾亦紅などが少し含まれていたなら最高です。束にしてこそ完成されるのが秋の草花ではないでしょうか。
○久保田万太郎(くぼたまんたろう)(1889~1963)
○好きな一句「竹馬やいろはにほへとちりぢりに」02
○季語(竹馬・三冬)
【Profile】:俳号傘雨。東京浅草生れ。慶大文科卒。大学予科の同級、→大場白水郎と共に三田俳句会に出席。→岡本松濱に師事。後、→松根東洋城を師とし、→飯田蛇笏・→原月舟・→野村喜舟らと国民俳句に身を連ねたが、その後→永井荷風に師事し文壇・劇団にデビューとともに俳壇を去る。1916年「句楽会」に誘われて再び俳句を作り、1934年「いとう句会」誕生とともにこれを指導。1946年「春燈」創刊。江戸下町の情趣を描いて独自の作風を築いた。
↓
久保田万太郎掲載句
03一句二句三句四句五句枯野の句(枯野・冬)〈技法・数詞効果〉2010/11/26
04水にまだあをぞらのこるしぐれかな(しぐれ・冬)〈色彩・あを〉2010/12/22
05夏場所やひかへぶとんの水あさぎ(夏場所)〈色彩・水浅葱〉2017/5/14
06湯豆腐やいのちのはてのうすあかり(湯豆腐・三冬)〈特集・鍋汁椀物俳句〉2017/12/17
07雪掻いてゐる音ありしねざめかな(雪掻き・晩冬)〈五感464・聴覚115〉2020/2/3