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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●五感俳句007・聴覚02・富安風生

2010-09-05 00:29:27 | 五感俳句

○五感俳句007・聴覚02・富安風生

◯「本読めば本の中より虫の声」(富安風生01)

◯季語(虫の声・三秋)

【鑑賞】:五感の聴覚の第2弾。秋に聞こえてくる虫の声です。秋の夜、読書に熱中しています。外からの虫の声がいつしか本の中から聞こえてきそうです。



富安風生(とみやすふうせい)(1885~1979)

◯好きな一句「まさをなる空よりしだれざくらかな」02

◯季語(しだれざくら・仲春)

【Profile】:愛知県の農家に生まれた。東大在学中に→水原秋櫻子らと東大俳句会を興す。逓信省に入り1936年退官。→高浜虚子に師事し、1933年、処女句集「草の花」によってみとめられる。1928年逓信省内の俳句雑誌「若葉」の選者となり、のちにこれを自身の主宰誌とした。句集「愛日抄」「喜寿以後」など。

富安風生掲載句

03濃紅葉と戦ふごとくうち対ふ(紅葉・秋)〈色彩12・濃色1〉2010/10/13

04皸といふ痛さうな言葉かな(皸・冬)〈五感18・痛覚1〉2010/11/22

05家康公逃げ廻りたる冬田打つ(冬田)〈方法23・歴史題材1〉2010/12/30

06群青をもて七月を塗りつぶす(七月・夏)〈色彩84・群青3〉2012/7/4

07朝寒や汽鑵車ぬくく顔を過ぐ(朝寒・秋)〈五感143・温感6〉2013/10/7

08赤富士に露滂沱たる四邊かな(露・秋)〈色彩346・赤23〉2017/8/30

 

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