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お気入俳人の俳句鑑賞します。
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俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●方法俳句010・動逆転02・中村汀女

2010-09-29 17:56:26 | 方法俳句

方法俳句010・動逆転02・中村汀女

○「秋雨の瓦斯が飛びつく燐寸かな」(『汀女句集』1944)(中村汀女01)

季語(秋雨・三秋)

【鑑賞】:前回の「動逆転」は「→ひとづまにゑんどうやはらかく煮えぬ」(桂信子)でした。今回は中村汀女の句。本来であれば瓦斯(ガス)に燐寸(マッチ)の火を付けるのですが、燐寸の火に瓦斯が飛びつくというのです。いかにもすぐに火がつく様子を表現しています。「ボッ」という音さえ聞こえそうです。



中村汀女(なかむらていじょ)(1900~1988)

○好きな一句「稲妻のゆたかなる夜も寝べきころ(『汀女句集』1944)02

○季語(稲妻・三秋)

【Profile】:熊本出身。1918年、句作を開始して「ホトトギス」「枯野」に投句。1920年同郷の中村重喜と結婚、官職の夫に従い任地を移り、一時句作を休止したが、1932年横浜に移ってより句作復活。1934年「ホトトギス」同人。→星野立子とともに女流双璧と称され、のちに橋本多佳子・→三橋鷹女とあわせて女流4T時代などと称された。1947年「風花」創刊主宰。

中村汀女掲載句

03あはれ子の夜寒の床を引けば寄る(『汀女句集』1944)(夜寒・晩秋)〈方法17・当然2〉2010/11/18

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