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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●方法俳句007・誇張01・沢木欣一

2010-09-09 18:48:08 | 方法俳句

○方法俳句007・誇張01・沢木欣一

○「燈台の倒れむばかり雁渡し」(沢木欣一01)

○季語(雁渡し・秋)

【鑑賞】:「ばかり」は「ごとく」などと同じ直喩(技法)の一つともとれますが、ここでは「誇張」という方法に分類したいと思います。「誇張」という方法はあらゆる文学に通ずる手段でありますが、俳句では常套手段でしょう。燈台を倒すほどの北風。燈台を見上げる人間も燈台とともに倒れそうです。



沢木欣一(さわききんいち)(1919~2001)

○好きな一句「塩田に百日筋目つけ通し」02

○季語(塩田・夏)

【Profile】:富山県出身。→加藤楸邨、→中村草田男に師事。1946年「風」創刊主宰。社会性俳句の中心的な場であった。1947年→細見綾子と結婚。『眼前』で詩歌文学館賞、『白鳥』で蛇笏賞受賞。

沢木欣一掲載句

03梨売りの頬照らし過ぐ市電の燈(梨・三秋)〈五体58・頬5〉2011/10/18

04金銀の紙ほどの幸クリスマス(クリスマス・仲冬)〈方法510・直喩112ほどの5〉2020/12/24

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