俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■方法俳句695「万華鏡春を廻して惜しみけり」(『万華鏡』2014)(大迫みゆき)

2025-04-08 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句695・語句すり替え14・大迫みゆき01・2025-04-08(火)
○「万華鏡春を廻して惜しみけり」(『万華鏡』2014)(大迫みゆき01)
○季語(春惜しむ・晩春)(「→文學の森」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:実際に廻すのは万華鏡なのであるが。廻せば変化するカラフルな色合いは惜春の色そのものである。


大迫みゆき(おおさこみゆき)
○好きな一句「体温の混み合ふ駅や夏はじめ」(『万華鏡』2014)02
○季語(夏はじめ・初夏)(「俳句界201405」より引用)

【Profile】:1926年東京都品川区出身。「あかざ」「青芝」所属。2006年第2回→寿美子賞受賞。

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■方法俳句694「砂糖菓子●ほろほろ零す●如月は」(『博物の朝』2020)(伊丹公子)

2025-04-02 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句694・文字空け4・伊丹公子03・2025-04-02(水)
○「砂糖菓子●ほろほろ零す●如月は」(『博物の朝』2020)(伊丹公子03)※●は文字空け
○季語(如月・仲春)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:砂糖菓子から砂糖が零(こぼ)れる。「如月(きさらぎ)」という語感の鋭い季語。文字空けの句の真ん中の「ほろほろ零す」が意味の拡がりを見せる。

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■方法俳句692「春場所や浪花言葉の嬌声が」(山田土偶)

2025-03-16 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句692・方言3大阪弁2・山田土偶01・2025-03-16(日)
○「春場所や浪花言葉の嬌声が」(山田土偶01)
○季語(春場所・仲春)(「→俳句データベースドットコム」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:三月場所8日目。大阪場所に大阪弁の嬌声が響く。中日(なかび)という。この中日で勝ち越しができるということは初日から全勝であるということである。


山田土偶(やまだどぐう)(1896-1983)
○好きな一句「小寒のさゞなみ立てて木場の川」02
○季語(小寒・晩冬)(「→575筆まか勢」より引用)

【Profile】:→高浜虚子に師事。人形問屋“吉徳”10代目店主。日本人形史の研究家。

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■方法俳句691「ぴいぴい昭和のテレホンカード鳥雲に」(望月たけし)

2025-03-13 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句691・オノマトペ97ぴいぴい1・望月たけし01・2025-03-13(木)
○「ぴいぴい昭和のテレホンカード鳥雲に」(「現代俳句歳時記・春」2004)(望月たけし01)
○季語(鳥雲に・仲春)(「→増殖する俳句歳時記」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのはひゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:オノマトペ「ぴいぴい」は鳥の鳴声とテレホンカードが吐き出される音をかけている。実は使いきれなかったテレカが何枚か机の抽斗に眠っている。


望月たけし(もちづきたけし)
○好きな一句「潮ふくる能登千枚の春田かな」02
○季語(春田・三春)(「二十世紀名句手帖⑦花と樹木の饗宴(齋藤愼爾編)(河出書房)」より引用)

【Profile】:1939年山梨県甲府市出身。元「道標」同人会長。第5回新俳句人連盟賞、報徳文化賞、道標賞受賞。

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■方法俳句690「深吉野の竹の皮なる流し雛」(高野清風)

2025-03-06 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句690・材料発見4・高野清風01・2025-03-06(木)
○「深吉野の竹の皮なる流し雛」(高野清風01)
○季語(流し雛・仲春)(「→春耕>主要同人俳句作品」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「深吉野(みよしの)(奈良県東吉野村)」といううるわしい言葉。流し雛を竹の皮の小舟に乗せる。


高野清風(たかのせいふう)

○好きな一句「恋猫がごろりと島の銀座街」02
○季語(恋猫・仲春)(引用同上)

【Profile】:1932年生まれ。兵庫県川西市在住。1997年「春耕」入会。2000年同人。「雲の峰」同人会長。

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