○方法俳句678・直喩150ごとく16・廣瀬直人05・2024-12-11(水)
○「冬晴れの掟のごとく港あり」(『帰路』1972)(→廣瀬直人05)
○季語(冬晴れ・仲冬)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:今までの直喩の「如しGroup」の数を調べてみた。「ごと」(10句)・「如き」(1句)・「ごとき」(5句)・「ごとく」(16句)・「如くに」(2句)・「ごとくに」(2句)・「ごとし」(7句)・「如く」(5句)・「如し」(1句)の合計49句。掲句は「ごとく」(16句)中の1句。この冬晴の港はどのような掟(おきて)を秘めているのか。
○方法俳句676・オノマトペ95ばたばた1・大津希水01・2024-11-28(木)
○「手袋や退社ばたばた椅子よせて」(『自註大津希水集』1981)(大津希水01)
○季語(手袋・三冬)(「名句鑑賞辞典(角川書店2000)」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:17時か。17時15分か。すでに椅子を寄せる前に手袋をして気持ちは最早社外にある。さて、どこの酒場へ向かおうか。
○大津希水(おおつきすい)
○好きな一句「月光は夜の戸にひたと鳥総松」(『自註大津希水集』1981)02
○季語(鳥総松・新年)(引用同上)
【Profile】:1925年長崎県出身。→中村汀女主宰の俳誌「風花」同人。
○方法俳句675・材質発見2・川名将義01・2024-11-21(木)
○「冬ごもり思考が粘土質になる」(『回帰』2018)(川名将義01)
○季語(冬ごもり・三冬)(「→版元ドットコム」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:「材質発見」第2弾。「→鋼(はがね)」に次いで。脳みそが粘土質に近そうだがその思考が粘土質になるというのだ。思考停止の冬籠。
○川名将義(かわなまさよし)
○好きな一句「潮干狩貝になりたき人もをり」(『回帰』2018)02
○季語(潮干狩・晩春)(引用同上)
【Profile】:→中原道夫に師事。「銀化」第一同人。別所真紀子主宰連句誌「解纜」会員。句集『海嶺』にて横浜俳話会大賞受賞。
○方法俳句674・遺留品8・平松小いとゞ01・2024-11-16(土)
○「紙白く書き遺すべき手あたゝむ」(『平松小いとゞ全集』2020)(平松小いとゞ01)
○季語(手あぶり・三冬)(「→wikiwand」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:1944(昭和19)年「ホトトギス」4月号「雑詠」の初巻頭句。中国に従軍中銃弾に斃れた。掲句により忌日は「白紙忌」と名付けられた。掲句より想起される句は「→鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ」(林田紀音夫)。無季ではあるが「手あたゝむ」を「手あぶり」と解釈した。
○平松小いとゞ(ひらまついとど)(1916-1944)
○好きな一句「ぬれ草に大きく光る螢かな」(『平松小いとゞ全集』2020)02
○季語(螢・仲夏)(引用同上)
【Profile】:和歌山県新宮市出身。父・平松竈馬(いとど)が創刊した俳句雑誌「熊野」に拠る。→高浜虚子に師事、「ホトトギス」に投句。学徒動員で出兵、中国河南省での作戦に従軍、戦闘中に敵軍の銃弾に斃れた。