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俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■方法俳句699「青竹より豆腐つるりと夏料理」(小島可寿)

2025-05-09 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句699・オノマトペ98つるりと・小島可寿01・2025-05-09(金)
○「青竹より豆腐つるりと夏料理」(小島可寿01)
○季語(夏料理・三夏)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそ・たにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:明快なオノマトペである。つるりと滑ったのである。滑った直後ふるんふるんと揺れて止むのである。


小島可寿(こじまかず)
○好きな一句「一隅を照らすとはこの石蕗の花」02
○季語(石蕗の花・初冬)(「→俳人協会・俳句文学館」より引用)

【Profile】:1927年東京都出身静岡県沼津市在住。「山暦」(→青柳志解樹〔1929~2021〕が東京で創刊)同人。

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■方法俳句698「我影に追ひつきかぬるこてふかな」(立羽不角)

2025-04-29 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句698・同質因果26/61・立羽不角01・2025-04-29(火)
○「我影に追ひつきかぬるこてふかな」(立羽不角01)
○季語(こてふ・三春)(「→俳諧伝授」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「こてふ」は漢字で「胡蝶」。蝶(ちょう)の異称。みずからの影に追いつくことができない蝶。この場合の影とは姿や形の意味であろう。それほどたよりなくひらひら舞っている。


立羽不角(たちばふかく)(1662-1753)
○好きな一句「松とりて常の旭となりにけり」02
○季語(松とる・新年)

【Profile】:江戸生まれ。書店を営んだ。蕉門の人々と交わり、のち点取俳諧の点者として立ち、千余人の門人がいた。月並前句付の興行で浮世風を流行させ、江戸俳壇を風靡。91歳と長生きした。

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■方法俳句697「嫋々と糊を煮てをり花の内」(『有情』2012)(大石悦子)

2025-04-23 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句697・形容動詞効果6嫋々と(じょうじょうと)・大石悦子03・2025-04-23(水)
○「嫋々と糊を煮てをり花の内」(『有情』2012)(→大石悦子03)
○季語(花・晩春)(「角川俳句201404」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「嫋々と」という形容動詞。「風情のあるさま。しなやかなさま。 たおやかなさま。音や声が細く長く続くさま。」など。桜の花に囲まれていれば、どれにもあてはまりそうである。「嫋々」の漢字の容姿と音だけで句の風情が高まった。

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■方法俳句696「花疲れ癒すに花を見てゐたり」(『風の行方』1990)(志摩陽子)

2025-04-15 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句696・同質因果25/60・志摩陽子01・2025-04-15(火)
○「花疲れ癒すに花を見てゐたり」(『風の行方』1990)(志摩陽子01)
○季語(花疲れ・晩春)(「→栗林のブログ」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:花に疲れた心身を花を観て癒す。花の中で気持ちが循環している。桜の花三昧といえよう。


志摩陽子(しまようこ)
○好きな一句「盲導犬待つ外来のあたたかし」02
○季語(あたたか・三春)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)

【Profile】:1941年長野県出身神奈川県横須賀市在住。1990年から「遠矢」「」を経て、→大輪靖宏主宰「」、→武藤紀子主宰「円座」から→高野ムツオ主宰の「小熊座」に入会。

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■方法俳句695「万華鏡春を廻して惜しみけり」(『万華鏡』2014)(大迫みゆき)

2025-04-08 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句695・語句すり替え14・大迫みゆき01・2025-04-08(火)
○「万華鏡春を廻して惜しみけり」(『万華鏡』2014)(大迫みゆき01)
○季語(春惜しむ・晩春)(「→文學の森」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえせそにぬねのはひめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:実際に廻すのは万華鏡なのであるが。廻せば変化するカラフルな色合いは惜春の色そのものである。


大迫みゆき(おおさこみゆき)
○好きな一句「体温の混み合ふ駅や夏はじめ」(『万華鏡』2014)02
○季語(夏はじめ・初夏)(「俳句界201405」より引用)

【Profile】:1926年東京都品川区出身。「あかざ」「青芝」所属。2006年第2回→寿美子賞受賞。

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