○方法俳句671・多行形式4・中里夏彦01・2024-10-24(木)
○「蒼穹の/末裔にして/仰ぐ/蒼穹」(『流寓のソナタ』2008)(中里夏彦01)
○季語(無季)(「→俳句空間―豈weekly」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:短詩型の中に二度も出て来る「蒼穹」という言葉。そんな青空の下にいて空を仰ぐ自分もまた空の末裔であるのか。
○中里夏彦(なかざとなつひこ)
○好きな一句「流寓の/ソナタか/われの/破綻調」(『流寓のソナタ』2008)02
○季語(無季)(引用同上)
【Profile】:1957年生まれ。大学在学中に「俳句研究」第6回50句競作に応募したことから→高柳重信に傾倒。同人誌「未定」に参加しながら多行形式による作品を書き継いでいる。
○方法俳句669・リフレイン13・土田晶子01・2024-10-10(木)
○「沖くらく沖くらく洗濯機が廻る」(土田晶子01)
○季語(無季)(「→俳句例句データベース」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:K音の固い響きの「沖くらく」のリフレイン。その渦に洗濯物も暗く巻き込まれる。
○土田晶子(つちだあきこ)
○好きな一句「蔦茂る家にかならず誰か病む」02
○季語(蔦・三秋)
【Profile】:1932年大分県出身北九州市門司区在住。詩人、俳人。1984年北九州芸術祭で詩「三色菫」が金賞受賞。詩集『通話音』で1989年福岡県詩人賞受賞。俳句は「自鳴鐘」に参加。→横山白虹・→横山房子、→寺井谷子に師事。
○方法俳句668・直喩148似て7・小池康生01・2024-10-05(土)
○「三日月や給油レバーは銃に似て」(『旧の渚』2012)(小池康生01)
○季語(三日月・仲秋)(「→海のいろ-句集『旧の渚』小池康生」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:銃に似た握りの感覚の給油レバー。あの三日月の方角へこれから長距離運転をしていくのだ。
○小池康生(こいけやすお)
○好きな一句「煮凝や昏がり多き家に住み」(『旧の渚』2012)02
○季語(煮凝・三冬)(引用同上)
【Profile】:1956年大阪市出身在住。「銀化」同人。「奎」代表。
○方法俳句667・オノマトペ94ぽんと1・伊藤希眸01・2024-09-28(土)
○「秋櫻はひふへぽんと靴占す」(『希眸』)(伊藤希眸01)
○季語(秋櫻・仲秋)(「→俳句雑誌編集顧問の某日・・・」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5】【→俳人一覧(あ・いい・いた・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】【→俳句結社索引】
【鑑賞】:「占す」の読みが難しいのであるが、靴を飛ばして天気などを「占(うらな)う」ことであるならば、ここでは敢えて「占(とば)す」と読みたい。「はひふへぽん」が生きてくる。
○伊藤希眸(いとうきぼう)
○好きな一句「倒れたる案山子に勲章ほうやれほ」(『三猿』2001)02
○季語(案山子・三秋)(引用同上)