俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■方法俳句671「蒼穹の/末裔にして/仰ぐ/蒼穹」(『流寓のソナタ』2008)(中里夏彦01)

2024-10-24 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句671・多行形式4・中里夏彦01・2024-10-24(木)
○「蒼穹の/末裔にして/仰ぐ/蒼穹」(『流寓のソナタ』2008)(中里夏彦01)
○季語(無季)(「→俳句空間―豈weekly」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけせそにぬねのめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:短詩型の中に二度も出て来る「蒼穹」という言葉。そんな青空の下にいて空を仰ぐ自分もまた空の末裔であるのか。


中里夏彦(なかざとなつひこ)
○好きな一句「流寓の/ソナタか/われの/破綻調」(『流寓のソナタ』2008)02
○季語(無季)(引用同上)

【Profile】:1957年生まれ。大学在学中に「俳句研究」第6回50句競作に応募したことから→高柳重信に傾倒。同人誌「未定」に参加しながら多行形式による作品を書き継いでいる。

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■方法俳句670「鰯雲叩き売るもの地に拡げ」(『小山祐司集』1998)(小山祐司)

2024-10-17 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句670・不明37・小山祐司03・2024-10-17(木)
○「鰯雲叩き売るもの地に拡げ」(『小山祐司集』1998)(→小山祐司03)
○季語(鰯雲・三秋)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけせそにぬねのめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:地に拡げられた叩き売るものとは何か。寅さんをイメージした場合はバリエーションが多すぎる。とりえず季語の鰯雲からの関連で考えると「バナナ(三夏)」は除外されるか。

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■方法俳句669「沖くらく沖くらく洗濯機が廻る」(土田晶子)

2024-10-10 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句669・リフレイン13・土田晶子01・2024-10-10(木)
○「沖くらく沖くらく洗濯機が廻る」(土田晶子01)
○季語(無季)(「→俳句例句データベース」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけせそにぬねのめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:K音の固い響きの「沖くらく」のリフレイン。その渦に洗濯物も暗く巻き込まれる。


土田晶子(つちだあきこ)
○好きな一句「蔦茂る家にかならず誰か病む」02
○季語(蔦・三秋)

【Profile】:1932年大分県出身北九州市門司区在住。詩人、俳人。1984年北九州芸術祭で詩「三色菫」が金賞受賞。詩集『通話音』で1989年福岡県詩人賞受賞。俳句は「自鳴鐘」に参加。→横山白虹・→横山房子、→寺井谷子に師事。

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■方法俳句668「三日月や給油レバーは銃に似て」(『旧の渚』2012)(小池康生)

2024-10-05 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句668・直喩148似て7・小池康生01・2024-10-05(土)
○「三日月や給油レバーは銃に似て」(『旧の渚』2012)(小池康生01)
○季語(三日月・仲秋)(「→海のいろ-句集『旧の渚』小池康生」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけせそにぬねのめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:銃に似た握りの感覚の給油レバー。あの三日月の方角へこれから長距離運転をしていくのだ。


小池康生(こいけやすお)
○好きな一句「煮凝や昏がり多き家に住み」(『旧の渚』2012)02
○季語(煮凝・三冬)(引用同上)

【Profile】:1956年大阪市出身在住。「銀化」同人。「」代表。

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■方法俳句667「秋櫻はひふへぽんと靴占す」(『希眸』)(伊藤希眸)

2024-09-28 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句667・オノマトペ94ぽんと1・伊藤希眸01・2024-09-28(土)
○「秋櫻はひふへぽんと靴占す」(『希眸』)(伊藤希眸01)
○季語(秋櫻・仲秋)(「→俳句雑誌編集顧問の某日・・・」より引用)【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけこせそにぬねのめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「占す」の読みが難しいのであるが、靴を飛ばして天気などを「占(うらな)う」ことであるならば、ここでは敢えて「占(とば)す」と読みたい。「はひふへぽん」が生きてくる。


伊藤希眸(いとうきぼう)
○好きな一句「倒れたる案山子に勲章ほうやれほ」(『三猿』2001)02
○季語(案山子・三秋)(引用同上)

【Profile】:「京鹿子」主宰→丸山海道・→豊田都峰に師事。「京鹿子」(→鈴鹿呂仁主宰)同人。千葉県流山市在住。

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