●三色絵俳句0236・螺旋より・透次0250・2015-07-025(土)
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○「螺旋より螺旋を剥がし蚊遣香」(→透次0250)
季語(蚊遣香・夏) 「らせんよりらせんをはがしかやりこう」
【作句メモ】:渦巻き状の蚊取り線香のパッケージ。慎重に螺旋から螺旋を外します。折れてしまわないように。
●三色絵俳句0235・青水無月・透次0249・2015-07-18(土)
○「青水無月舗道をすべる犬の爪」(→透次0249)
季語(青水無月・夏) 「あおみなづきほどうをすべるいぬのつめ」
飼い主の前を先へ急ぎたい犬です。かりかりと犬の爪が鋪道の上をから滑りします。「水無月」のイメージカラーには和の色である「紺桔梗#4d5aaf」を選びました。
●三色絵俳句0234・髪切虫・透次0248・2015-07-011(土)
○「髪切虫きつと醫院の壁にゐる」(→透次0248)
季語(髪切虫・夏) 「かみきりむしきつといいんのかべにゐる」
【作句メモ】:カブトムシとカミキリムシ。捕まえるとキーキー哭くのはカミキリムシ。どちらも子どもの頃の憧れの虫です。古い醫院の壁にはカブトムシよりカミキリムシのほうが似合います。別名は「天牛(てんぎゅう)(かみきり)」→「天牛を鳴かすや黄泉の誰のこゑ」(堀本裕樹)
●三色絵俳句0233・七月に・透次0247・2015-07-04(土)
○「七月になつても富士の見えぬ部屋」(→透次0247)
季語(七月・夏) 「しちがつになつてもふじのみえぬへや」
【作句メモ】:旅先の設定でもいいのですが、これは自宅の窓から見た風景です。この句は、付近に富士山が見える場所があることが必須条件です。7月と特定してはおりますが、1年中富士の見えない部屋に住んでいるということです(*_*;。
●三色絵俳句0232・夕凪や・透次0246・2015-06-27(土)
○「夕凪や魚拓魚鱗を忘られず」(→透次0246)
季語(夕凪・夏) 「ゆうなぎやぎょりんぎょたくをわすられず」
【作句メモ】:舟宿の壁にある古びた魚拓。もうだいぶ前に離れ離れになった「魚鱗」の感触が忘れられずにいる「魚拓」です。
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