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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●技法俳句008・比喩(直喩)やうに01・小林一茶

2010-09-16 07:30:20 | 特集俳句

●技法俳句008・比喩(直喩=やうに01・小林一茶

 

○「吹き消したやうに日暮るる花野かな」(小林一茶02)

○季語(花野・秋)

 花野が明るいうちは、あたかも火が灯っているかのようですが、ひとたび暮れると火を吹き消したように暗くなります。「秋の日はつるべ落とし」とも通ずるような句です。



小林一茶(こばやしいっさ)(1763~1827)

○代表句「是がまあつひの栖か雪五尺」03

○季語(雪・冬)

【Profile】:江戸後期の俳人。雪深い信濃国柏原の農家に生まれ。3歳で母と死別。その後父は再婚したが、一茶は継母とおりあいがわるく、1777年に故郷をでた。50歳ごろまではおもに江戸で生活し、この間、→夏目成美ら江戸の著名な俳人としたしく交際している。1813年以降は信濃にもどり、多くの句をよんだ。52歳で結婚し、長女が生まれた直後の句文集「おらが春」(1819)は代表作。しかし、最初の結婚でもうけた3男1女にはことごとく先だたれた。また最初の妻も1823年に病死、以後、再婚をくりかえし、3度目の結婚でえた娘だけが成人した。27年に柏原をおそった火災で家をうしない、土蔵の中で65歳の生涯をおえた。

 

小林一茶掲載句

01淋しさに飯をくふ也秋の風 (秋の風)〈方法・根源行動(飯を食う)〉2010/8/20

04木がらしや地びたに暮るる辻諷ひ(木がらし・冬)〈方法・冷凍保存〉2010/12/9

05夕月や鍋の中にて鳴く田螺(田螺鳴く・三春)〈特集・鍋汁椀物俳句〉2018/3/9

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