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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●五体俳句010・眼01・川端茅舎

2010-09-27 07:20:34 | 五体俳句

●五体俳句010・01・川端茅舎

 ○「秋風や右に勝れし左の」(川端茅舎01)

○季語(秋風・三秋)

【鑑賞】:今回の五体の一部分は「眼」あるいは「まなこ」。関連語句には「眸」「瞳」「目」「眼球」など。左右の視力が少し違うということはよくあることですが、そのことを詠んでいます。「ああ、自分もそうだ」という共感を誘う句です。



川端茅舎(かわばたぼうしゃ)(1897~1941

○好きな一句:「金剛の露ひとつぶや石の上」(『川端茅舎句集』1934)02

○季語(露・三秋)

【Profile】:東京日本橋蠣殻町生れ。俳句は十八歳からで→大場白水郎に師事、「藻の花」に参加。のち→高浜虚子に師事。「ホトトギス」同人。画家、川端龍子は異母兄。兄の影響で画業に志し、岸田劉生に学んだが、のち病を得て俳句に専念。作風はキリスト教や仏教の教養に絵画で培われた審美眼が加わり、直喩・暗喩・オノマトペ(擬声語)などを駆使した独特の俳境を確立。「茅舎浄土」と呼ばれた。虚子に「花鳥諷詠真骨頂漢」の称を与えられ、→松本たかしとともに四S以後の代表俳人として活躍。句集「華厳」「白痴」など。

川端茅舎掲載句

03瑠璃光の瑠璃よりあをきつららかな(『定本川端茅舎句集』1946)(つらら・晩冬)〈色彩・瑠璃色〉2011/1/12

04酒買ひに韋駄天走り時雨沙弥(『川端茅舎句集』1934)(時雨・初冬)〈技法・仏教用語〉2011/1/28

05蚯蚓鳴く六波羅蜜寺しんのやみ(『川端茅舎句集』1934)(蚯蚓鳴く・三秋)〈特集・寺社俳句〉2014/10/17

06新涼や白きてのひらあしのうら(『川端茅舎句集』1934)(新涼・初秋)〈色彩662・白66〉2024/8/18

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