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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
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俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●五感俳句010・聴覚04・中尾白雨

2010-09-26 00:13:58 | 五感俳句

●五感俳句010・聴覚04・中尾白雨

 

○「鶫罠みて来し兄の口笛か」(中尾白雨01)

季語(鶫・秋)

 今回の五感は聴覚の第4弾。基本的な俳句の五感は、写生に代表される視覚なのですが、聴覚もあなどれません。
 鶫(つぐみ)を仕掛けた罠を見てきた兄が帰ってきました。しかし、その表情を目で見たわけではありません。口笛の音でわかったのです。その口笛で、兄の不敵な表情が見えるようです。若くして亡くなった作者の病床での句かも知れません。


中尾白雨(なかおはくう)(1909~1936)

代表句「喀血の蚊帳波うつてはづされぬ」02

季語(蚊帳・夏)

静岡県浜松市出身。1915年、浜松師範付属小学校に入学、修了後浜松中学校に入学。1926年家庭の都合で東京の明治学院中等部に入り卒業。教員となる。1930年、結核を患い退職。療養生活を経て自宅に静養。1932年→水原秋櫻子の「馬酔木」に初めて投句し、認められて1935年同人となる。

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