俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。
◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●方法俳句006・行為者隠蔽01・丸山哲郎
俳句の方法と技法の境界は微妙です。どちらかとも判断できない場合もありますが、そこはあくまでも独断です。なにしろ「断定」(決めつけ、あるいは独りよがり)という俳句の方法もあるのですから。
「行為者隠蔽」とは行動をしている人間が隠されて、物だけがクローズアップされています。
○「初秋や一塩の魚峠越ゆ」(丸山哲郎01)
季語(初秋・秋)
塩漬けに魚が峠を越してゆきます。魚が強調されるとともに、描かれていない人間の姿が一層忍ばれます。
○丸山哲郎(まるやまてつろう)(1922~2008)。
代表句「天懸る瀑啓蟄の光おぶ」02
季語(瀑・夏)
兵庫県氷上郡柏原町出身。旧制柏原中学校(現柏原高校)、大阪外国語学校(後の大阪外国語大学)を卒業。大阪心斎橋にて書店「鳳林堂」経営。同じ町内で洋傘店を営む→宮武寒々の紹介で「雲母」に入会。→飯田蛇笏・→龍太に師事。「雲母」終刊により「白露」同人。毎日俳壇賞受賞。